この記事をまとめると
■最近のクルマであればディーラーでメンテナンスしてもらえるが、旧車は断られることが多い
■旧車でのカーライフを楽しむには主治医となるメンテナンス先があることが重要だ
■主治医との友好な関係を築いてこそ、楽しいカーライフが成り立つともいえる
旧車オーナーこそ主治医の存在が必要不可欠!
最新のクルマ、そしてここ最近のクルマであれば、ディーラーが主治医として面倒を診てくれるケースが大半だと思われます(と同時に、車検対応外、社外品の部品を取り付けると入庫NGという事例も増えつつある印象です)。
しかし、旧車およびネオクラシックカーと呼ばれるような「古いクルマ」ともなれば、逆にディーラーで入庫を断られることも少なくありません。では、誰に大切な愛車のメンテナンスを託せばよいかとなったとき、その分野に長けた主治医を見つけ出し(あるいは紹介してもらい)、ようやくひと安心……となります。
筆者自身、10数年にわたって1970年製の旧車を所有していますが、主治医の存在のありがたみをひしひしと感じています。そんな実体験を元に「趣味車を楽しみたいなら主治医の存在が重要である5つの理由」と題してまとめてみました。
1:オーナーのクセを理解したうえで整備してくれる
アクセルおよびクラッチワーク、シフトチェンジのクセ、走るステージなど、クルマとの接し方はオーナーによって千差万別。そして、クルマにはそれぞれ「メーカー規定値」が定められており、ディーラーではその基準にそってメンテナンスを行うことになります。
オーナーの乗り方を理解している主治医であれば、クルマが壊れない範囲で燃調や足まわりなど、乗り手のクセにあわせたセッティングを行ってくれます。まさしく特定の分野に精通した主治医ならではの「調律」といえます。
2:潤沢な部品のストック、入手ルートがある
古いクルマのオーナーの多くが自身で愛車の部品をストックしており、なかにはひと部屋埋まったり、広大な敷地に部品取り車を何台も置いているケースも (本当に)あります。とはいえ、個人で集められる数やスペース、そして何より金銭的に限界があります。
しかし、主治医が中古部品として必要なものをストックしてくれているおかげで、入手困難なものや新品は高いけれど中古品なら手が届く……といった具合に、オーナーや関連するモデルのセーフティネットとなっている例も少なくないのです。また、独自のネットワークを駆使して関連する部品を手に入れるルートを確立していることも多いばかりか「ないモノは自分で作ってしまう」ケースもしばしばです。
3:急なトラブルにも対応してくれる
昨日までは快調でも、今日は調子がいまひとつ……なんてことも起こりうるのが古いクルマ。出先でトラブルに遭ってしまい、オーナー自身も手を尽くしたけれどこれ以上はお手上げ。藁にもすがる思いで主治医(こんな日に限って仕事休みなんてことも)の携帯に電話してみると……出た!
LINEのテレビ電話越しにその場で故障診断や、応急処置の方法を伝授してくれたり、なかには休日返上でキャリアカーに乗って救援に来てくれたりするケースも! まさに主治医あっての趣味車ライフであることを痛感する瞬間でもあります。