これだったら日本でも売れるはず!?
トヨタ・シエナ
全長5m、全幅2mを越えるとなるとさすがに日本で活躍する場面は少ないかもしれませんが、「そんなアメリカンサイズこそ欲しい!」というユーザーも少なからずいらっしゃることでしょう。それだけ、北米トヨタのシエナは魅力的なファミリーミニバンなのです。
シエナはアメリカでエスティマの後継モデルとして連綿と作りつづけられ、2021年には省エネ&ゴージャスなクルマの称号「ファミリーカーグリーンカーアワード」まで受賞。それもそのはず、2.5リッター直4エンジン+ハイブリッドシステムで、システム最大出力243馬力を発揮しつつ、前輪駆動モデルなら、EPA(米国環境保護局)燃費36MPG(約15.3km/L)と優秀な燃費性能を誇るのです。
これなら十分にアルファード&ヴェルファイアと勝負できそうな気がするんですがね。たとえば2列目キャプテンシートには、スーパーロングスライド機能が備えられ、前後に635mmもスライドしてくれます。オットマン機能と組み合わせて使用すれば、アル/ヴェルクラスと同等の快適さが得られること請け合い! なんですがね。
なお、こちらは北米トヨタが独自に設計開発したモデルで、日本には同系異種は存在しません。そのあたりも、欲しい気持ちをくすぐってくれますよね。
三菱パジェロスポーツ
国産クロカンの代名詞だったパジェロもいつの間にか国内から姿を消していて、これまたいつの間にか海外でその名前が復活していました。これは、先ごろ日本に正式導入されたピックアップトラック「トライトン」のフレームシャシーの上に、4ドアキャビンを架装したもので、東南アジア向けとされています。
もともとパジェロは初代から2代目までがラダーフレーム、3&4代目がラダーフレームにモノコックボディを溶接して架装するという方法だったので、流用シャシーといえども抵抗感を覚える方は少ないはず。また、ボディにしても、最近の三菱デザインが反映されており、エクリプスやアウトランダーのユーザーなら上位互換を望んだとしてもおかしくありません。
もっとも、パジェロを国内で復活させずとも、三菱SUVはわりと盤石。エクリプスクロス、アウトランダーに加え、デリカD:5やデリカミニだって売れていますからね。国内導入はトライトンの売れ行き次第、といったところでしょうか。
ちなみに、トライトンにしてもパジェロスポーツにしても、東南アジアでは最上級のステイタスモデルだそうで、富裕層は親族向けの小型車まで三菱で統一しちゃうくらい。なるほどアジアのセレブは、なかなかセンスがいい感じです!