いまでは暖気不要! しかし……
その後、エンジンの電子制御化などで進化していくなかで、「暖機運転は必要ない」といわれるようになってきたが、条例でアイドリングが禁止されるまで筆者は水温計が動くまで、ひたすらアイドリング状態を維持していた。それがクルマにやさしいと信じていたからである。
ちなみにネットで調べてみると、「エンジンの進化もあり、一部の特殊な条件下を除けば暖機運転は必要ない」ということで業界での認識は一致していた。
少々昔にクルマのメカニズムに詳しい人に聞くと、「それでもエンジン始動後すぐに発進するよりは、30秒ほど待ってから発進したほうがクルマにはよりやさしい」とも聞いたことがあるが、とはいっても筆者の住む地域では、条例でアイドリングが禁止されているのだから、こればかりはどうしようもなくなっている。
いまはシリーズ12代目となり、2023年式トヨタ・カローラセダン1500Gに乗っているが、同じ世代の前期型ではやや旧世代の1.8リッターエンジンを搭載していた。エンジンを始動するとすぐにエンジン回転数が安定することもあり、アイドリングを長々とやることもなくすぐに発進していたが、旧世代の1.8リッターではエンジンの燃焼効率があまりよくないのか、エンジン始動後すぐに結構な臭いのする排気ガスが漂うようになっていた。
しかし、いま乗っているカローラセダンでは、新世代ダイナミックフォースエンジンでもあるので、燃焼効率もかなり高いようで排気ガスの「臭い」といったものをまず感じることもなく、エンジン始動後速やかに発進させている。
ただ、あまりメカニズムにそれほど精通していないオジサン世代としては、確かにアイドリングを長々とやるのは地球によくないのかもしれないし、エンジンが進化してそれを必要としないのかもしれないが、どこか一抹の不安も残ってしまってモヤモヤしている。