マナーのつもりでやってる人多数! クルマの通行の邪魔にならないよう歩道に乗り上げての駐停車は違反 (2/2ページ)

駐停車ができる場所でも停めるルールに従わないと違反!

駐車や停車の方法

 法律には、駐車や停車をするときの方法についても明記されています。ここでは、道路交通法をわかりやすくまとめている交通の教則に記載されている駐車や停車の方法を紹介します。

(1)歩道や路側帯のない道路では道路の左端に沿うこと。

(2)歩道や路側帯のある一般道路では車道の左端に沿うこと。

(3)路側帯の幅が広い場合には路側帯に入ることができますが、このときに0.75m以上の余地を空けておかなければなりません。ただし、路側帯の幅が広い場合でも、白の実線と破線の標示(駐停車禁止路側帯)や白の2本線の標示(歩行者用路側帯)のあるところでは、路側帯に入ることができません。

(4)高速道路でやむを得ない理由により車を止めるときは路側帯に入って道路の左端に沿って停めること。

(5)道路に平行して駐停車している車と並んで駐停車しないこと。

(6)標識(平行駐車、直角駐車、斜め駐車)や標示(平行駐車、直角駐車、斜め駐車)により駐停車の方法が指定されているときはその方法に従うこと。

 このように駐車や停車をするときは法律に従った停め方をしなければなりません。ただし、どの方法で停める場合であっても、ほかの交通の妨害にならないようにすることが前提となります。

 そのため、クルマを停める場所がわからなかったり、停め方に不安があるときは、コインパーキングやパーキングメーターなどに停めるほうがよいでしょう。

道路は通行する場所であるためクルマを停める場所ではない

 道路はクルマを停める場所ではありません。車両や歩行者などが通行する場所です。しかし、何らかの事情により道路上にクルマを停めなければならないことがあります。そのため、道路上にクルマを停めるときは、場所・目的・停め方に気をつけなければなりません。

 また、道路上にどのようにクルマを停めるのかわからないときは、無理に停めるのではなく、近くのコインパーキングやパーキングメーターなどを利用しましょう。

 コインパーキングの駐車料金と駐車違反の反則金を比べた場合、コインパーキングに停めたほうが出費を抑えられることがほとんどです。「駐車違反になるなんて知らなかった」とならないようにするためにも、クルマを停めるときには正しい場所に正しい方法で停めましょう。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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