この記事をまとめると
■2024年に25年ルールが適用される1999年に製造された国産車を振り返る
■日産の人気スポーツカー2車種が対象になっている
■そのほかにも該当する国産スポーツモデルもあるが正規輸出されていたモデルなら影響は少ない
25年ルールが適用されると国内の中古相場が高騰する可能性
1990年代の国産スポーツの中古車相場に大きな影響を与えている、アメリカの25年ルール(製造から25年以上経過したクルマはクラシックカーとして登録できるという制度で、新車ではNGだった右ハンドル車の登録も可能)。
その25年ルールで今年から解禁になるのは、1999年に生まれたクルマ達。
日本の自動車界で、1999年というと、かのカルロス・ゴーンが、日産の最高執行責任者(COO)に就任した年でもある。
そんな1999年にデビューしたクルマを振り返ってみよう。
日産スカイラインGT-R(R34)
1999年生まれのトップバッターは、なんといってもR34GT-R。第二世代GT-Rの最後を飾る集大成モデルで、ダウンサイズされたボディは第二世代GT-Rで最強のボディ剛性を誇り、なおかつ本格的なグランドエフェクトを導入し、高速になればなるほどダウンフォースが得られる空力マシンに仕上がっている。
その完成度の高さと、生産台数の少なさから(1万1345台)、すでに国内でも中古車平均価格は2300万円以上!
これで、25年ルール解禁となると、天井知らずの価格になる可能性が……。オーナーはセキュリティ対策を万全に。
日産シルビア(S15)
もう一台も日産から。コンパクトなFRターボとしてもともと人気のあるシルビア。とくに最終モデルのS15はボディ剛性が向上し、野暮ったいS14に対し洗練されたスタイルを持ち、ドリフト系だけでなく、多くのFRスポーツファンから支持されている。
そして、このシルビアシリーズ、S14までは北米仕様があって輸出も行なわれていたが、S15に関しては右ハンドル仕様しかない!
そのため、アメリカでS15に乗ってみたいと思っていた人は、1999年デビューの初期型S15が25年ルールをクリアする日を待っていたはず。
2024年、シルビアも値上がりしてきたら、嫌だなぁ~。