地名で攻めてみるのはどうか?
地名シリーズに移ろう。地名シリーズでは「フェラーリ・ローマ」が絶妙にカッコいいと感じている筆者だが、もしもその線を参考にするとしたら、出るかどうか知らないが、次期型の日産GT-Rは「NISSAN GT-R TOKYO」となるべきだ。
東京よりも領域としてビッグな「GT-R JAPAN」のほうがいいかな? とも一瞬思ったのだが、スカイラインを先祖に持つクルマがジャパンを名乗ってしまうと、C210型こと5代目スカイラインを強く想起させてしまうため、いまひとつ具合が悪い。
また、「GT-R HAKONE」でも決して悪くはないのだが、箱根というと、いかにも「クルマ好きだけの閉ざされた世界=社会全体に広く・強く訴えかけるモノはない何か」をイメージさせるため(同時にどこか温泉っぽくもある)、できれば使用したくない。
やはりここは「TOKYO」しかないだろう。NISSAN GT-R TOKYO、左ハンドル車も作れば北米と欧州でけっこう売れる気がする。だがこのネーミングは、横浜市にグローバル本社を置く日産自動車の上層部と横浜市長が強く反対しそうな点が、製品化する際のリスク要因だろうか。
そのほかでは、スバルは「SUBARU HAYATE」にて勝負に出てみてはどうか? 言うまでもなく、スバルの源流のである中島飛行機が1940年代に開発した旧日本陸軍「四式戦闘機」の愛称である。
GHQによる航空機生産と研究の禁止、そして解体も今は昔。そろそろ中島飛行機の魂を復活させたところで、誰も何もいうまい。いや中国とロシア、そして日本共産党とかはいろいろ言うかもしれないが、無視して突っ走ろう。同じく中島飛行機が開発した名機、一式戦闘機の「隼」でもいいと思うのだが、乗り物の名前をHayabusaにすると、スズキの大型オートバイをどうしても連想してしまい、そもそも商標的にアウトだと思うので、ここはやはり疾風=HAYATEだ。
近年のスバルはCMでこじゃれたJポップなどを使うと同時に、「アイサイトで命を守る!」的な方向で一般ウケを目指しているが、正直なかなか難しいのではないかと思う。やはりスバルはニッチマーケットでこそ光る存在なので、ここはもうJポップ路線はあきらめ、雄大で荘厳なCM音楽とともに「……八十余年の時を超え、疾風、再び飛翔セリ!」的なプロモーションを打つべきだろう。
スバルがそれをやるのが無理だというのであれば、せめてSTIにその役をお願いしたい。