気に入ったカラーリングを見つけられれば愛着も湧く ライムグリーンツートン(S13シルビア) 1988年にデビューし、その美しいフォルムによって当時の若者のココロをグッとつかんだ「ART FORCE SILVIA」ことS13型シルビア。走りを求めるならターボ付きのK’s、デートカーなどのスペシャルティーカーとして乗るならノンターボのQ’sまたはJ’sと、幅広いユーザーのニーズに応える魅力を備えていました。
日産シルビア(S13) 画像はこちら
そんなS13型シルビアのデビュー当時のイメージカラーといえば「ライムグリーンツートン」。薄いグリーンメタリックとグレーのツートンボディカラーは大人気となり、街中で見かけるシルビアはこの色ばかりだったことも。1991年1月のマイナーチェンジで存在感は薄れたものの、S13シルビアといえばライムグリーンツートンを思い浮かべるクルマ好きも多いのでは?
モモタロウ(クラウン) 通称「ピンククラウン」、ボディカラーの正式名称は「モモタロウ」が採用されたクラウン アスリートの特別仕様車「“ReBORN PINK”」および「アスリートG i-Four“ReBORN PINK”」が期間限定モデルとして発売されたのは、2013年9月1~30日のわずか1カ月だけ。気づけばもう10年以上も前のことです。
トヨタ・クラウンの特別仕様車「“ReBORN PINK”」(14代目) 画像はこちら
ボディカラーだけでなく、内装も特別仕様のホワイトが採用され、ステアリングおよびスマートキー、さらにはナビ画面の起動時に表示されるクラウンの王冠やメーター指針、エンジンを始動/停止する際のPOWERスイッチ、ディーラーオプションのフロアマットのパイピングにもピンクが用いられるなど、細部にいたるまで凝った仕様でした。
ソウルレッドクリスタルメタリック(マツダ) マツダといえば「赤のXG」のファミリアや「クラシックレッド」のユーノスロードスター、そして「ヴィンテージレッド」のアンフィニRX-7など、赤のイメージが強いメーカーです(広島カープも赤!)。そして、現在のマツダを象徴する「赤」といえば、2012年に3代目アテンザに初採用されたソウルレッドプレミアムメタリックの進化版「ソウルレッドクリスタルメタリック」です。
マツダ・アテンザ(3代目)の走行写真 画像はこちら
2017年に発売されたCX-5に初採用されて以来、マツダのデザインテーマである「魂動(こどう) Soul of Motion」を象徴するボディカラーとして乗用車各モデルに設定されているのはご存知のとおり。有償オプションカラーでありながら、かなりの頻度で見かけるのはそれだけユーザーの支持を集めている何よりの証といえるでしょう。
マツダCX-5(2代目) 画像はこちら
神威(センチュリー) 歴代センチュリーをイメージするボディカラーといえば、深みのある艶やかなブラック。名実ともに日本車の頂点に君臨するモデルにふさわしい、重厚かつ優美なボディカラーです。2018年にデビューした3代目センチュリー(セダン)では「神威(かむい)エターナルブラック」と呼ばれるボディカラーが設定されています。
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センチュリー専用のラインで生産される特別なクルマであり、「神威(かむい)エターナルブラック」の塗装工程も例外ではありません。漆黒感を高める黒染料入りのカラークリアをはじめとする塗装工程は全7層。日本の伝統工芸の漆塗りを参考に、流水の中で微細な凹凸を修正する「水研ぎ」を3回実施、さらにその後、1点のくもりも残さないよう「鏡面仕上げ」を行うなど、入念に研ぎと磨きを加えて奥深い艶と輝きを追求しているのです。
ロッソコルサ(フェラーリの定番) ひと昔前のフェラーリのボディカラーといえばほぼレッドでした。ピーク時にはじつに85%がレッドのボディカラーをまとっていたとか。近年は40%くらいまで減少してきたとはいえ、それでもフェラーリのボディカラーといえばレーシングレッドという意味を持つ「ロッソコルサ(Rosso Corsa)」です。
フェラーリ296GTB 画像はこちら
フェラーリにとって定番のボディカラーであるロッソコルサをはじめ、レッド系だけでも10色前後の選択肢があります。その他、イエローやブラック、ホワイトなど、本気で選び出したらキリがないほど。「いつかその日が訪れると信じて」、いまからカーコンフィギュレーターでじっくりと予行演習しておきましょう(笑)。
■まとめ:自分だけの「パーソナルカラー」を見つけてもいい 新車・中古車を問わず、ボディカラーはなんでもいいという方は少数派ではないかと思われます。自分好みのボディカラーを選び、愛着がわくことではじめて「愛車」と呼べる存在になります。
機動戦士ガンダムに登場する「赤い彗星のシャア」のように、シャアの乗機といえば赤いモビルスーツが連想されます(そういえば金色もありますね)。それほど、乗る人のこだわりや想い入れが映し出されるのです。
メーカーやそのモデルを代表するボディカラーを選ぶもよし。あえてレアカラーを選ぶもよしです。
さらに、どうしても自分のイメージするボディカラーが見つからない、あるいはほかの人と被りたくないのであれば、ラッピングやオールペイントをすることで自分だけのパーソナルカラーをまとった愛車に仕立てることもできます。
ラッピングを施工している様子 画像はこちら
いちどペイント(ラッピング)してしまうとそう簡単には変えられないだけに悩みますし、なかなか決められないこともしばしば。それがまた楽しかったりするんですよね。