降雪地域の道路脇にある「箱」! 中身の「砂利」と「白い粒」の正体と使い方とは? (2/2ページ)

凍結防止剤と滑り止め用砂は備え付けのものを撒いてもよい

 山道にいくと道路脇に、「凍結防止剤」と書かれた収納箱が設置されているが、あれは行政関係者だけでなく、通行者が自主的に撒布してもかまわない(むしろそのために用意されている)。日陰の坂道などで凍結しやすい路面を通るときに利用するといいだろう。

 また、同じように降雪地帯や山道などに、「滑り止め用砂」「滑り止め剤」を書かれた「砂箱」が設置されているところもある。

 これは車道や歩道が凍結したときに、直接路面に撒いて、摩擦を大きくし、クルマや人がスリップしないようにするためのアイテム。

 乾いたアスファルトなら、砂など撒くとかえって滑りやすくなるだけだが、凍結した路面なら砂のザラザラが摩擦力を高めるのに役立つというわけだ。

 ちなみにこの「砂箱」に入っている「砂」は、砂といっても砂場や海岸で見かけるような砂ではなく、直径2.5~5mmくらいの細かい石=砕石であることが多い。

「砂箱」の砂も、道路に撒くためならだれが利用してもかまわない。砂場のなかにいくつか袋(ペットボトル?)が入っているので、それを1平方メートルに1袋を目安に撒けばOK。市役所などの職員が定期的にパトロールし、使用した分は補充してくれる。

 撒いたあとの空き袋はその辺に放置せず、「砂箱」の中に戻すか、持ち帰るようにしよう。

 どちらも凍結した路面で、スリップしないために欠かせないものなので、感謝を忘れずに遠慮なく使わせてもらおう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報