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「カニ走り」に「生物兵器対策」っていつ使うの? 使わずともワクワクが止まらない謎モードももつクルマ5台 (1/2ページ)

「カニ走り」に「生物兵器対策」っていつ使うの? 使わずともワクワクが止まらない謎モードももつクルマ5台

この記事をまとめると

■珍しい走行モードが設定されているクルマを5つ紹介

■サーキット専用や悪路専用といったクルマの個性を生かしているケースが多い

■いつ使うかわからないようなユニークな機能を備えている例もある

調べると奥が深い「走行モード」の世界

 最近のクルマは、誰が運転してもある程度うまく走れる、なんて話がよく聞かれるようになりました。やはり電子制御技術の進化がそういわれる所以となっていますが、象徴的なもののひとつが「走行モード」ではないでしょうか。

 スイッチを押したり、ダイヤルで切り替えるだけで、1台のクルマがまるで別のクルマのように、まったく異なる走り方をするようになります。「エコモード」なら勝手に燃費よく走ってくれたり、「スポーツモード」ならアクセルの反応が俊敏になったり、高回転を保って走ってくれたり。「スノーモード」では穏やかな発進加速をサポートしてくれるので、安心して運転することができます。

 それだけではありません。なかにはちょっとびっくりするようなモードや、普通の人は「いつ使うの?」と首を傾げてしまうようなモードがあるクルマも。今回はそんな、珍しい走行モードがあるモデルをピックアップしてみました。

 1台目は、とうとう最後のモデルとなることが発表された、ルノーのスポーツモデルであるメガーヌR.S.(ルノー・スポール)トロフィー。F1をはじめとするモータースポーツへの挑戦を続けてきた、ルノーのエキスパートエンジニアで構成された特別チームが開発した1.8リッターターボエンジンを搭載し、量産モデルでありながらモータースポーツの最新技術が惜しみなく注がれ、サーキット走行にも対応するハッチバックモデルです。

 ホンダ・シビックタイプRと、常にニュルブルクリンクサーキットでFF最速モデルをかけた戦いを繰り広げているクルマとしても、知られていますね。

 そんなメガーヌR.S.には、本気を出すときに押す「レースモード」があるんです。トランスミッションのギヤシフトプログラムとシフト時間、アクセルペダルとエンジン回転数に関する制御プログラムが変更され、ESC(横滑り防止装置)はキャンセル。パワステの制御モードも連動して変化します。さらに、停止状態から最大の加速力で発進するためのローンチコントロールも使用可能。

 ブレーキペダルを踏んだまま、アクセルを床いっぱいまで踏み込むと、エンジン回転数が3000rpmに保持されます。そこからブレーキペダルを放し、最高のロケットダッシュが叶うというものです。

 2台目は、エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行をする「e-POWER」を採用した日産のモデルのなかで、最速モデルと言われているノートオーラNISMO。ニスモといえば、GT-Rをはじめとして日産のモータースポーツ活動を担ってきたレーシング集団ですが、なんとこのノートオーラNISMOの開発にも、GT-R NISMOの開発メンバーが入っていたというから、その本気度が伝わってきます。

 それは走行モードにも表れていて、通常のノートオーラではスポーツモード、ノーマルモード、エコモードとなっていたところが、スポーツモードの代わりにNISMOモードがあるではないですか。しかも、ノーマルでもエコでもノートオーラNISMO専用チューニングになっていて、エコモードにしてみてもまったく抑えられている感覚がないほど。

 NISMOモードでは、量産コンパクトカーとは思えないほど、ガツンと鋭い加速力を見せ、最大加速に達したあとも伸びていく感覚が爽快です。スポーツモードよりも、アクセルオフ時の減速力を弱くしているため、ブレーキペダルの操作を駆使したスポーティな走り方ができるようになっているのも、走る楽しさをわかっているなと感じるところです。

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