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「日産はスカイラインをあきらめません」の回答がコレか!? インフィニティ・ビジョンQ50に期待しかない! (2/2ページ)

「日産はスカイラインをあきらめません」の回答がコレか!? インフィニティ・ビジョンQ50に期待しかない!

この記事をまとめると

日産は2023年10月にコンセプトモデル「インフィニティ・ビジョンQe」を初公開した

■ビジョンQeはインフィニティQ50(=日本名スカイライン)を示唆するモデルと予想されている

R34型以降のスカイラインの歴史と「ビジョン Qe」の見どころを紹介する

コンセプトモデル「ビジョンQe」はスカイラインなのか?

 2023年10月にその存在が明かされ、2024年2月にワールドプレミアされる「インフィニティ・ビジョンQe」の容姿は、次期スカイラインと無関係とは思えないものだ。当初発表されたなかには、そのクロスオーバーSUV版と思われるモデルもあったものの、ちゃんとセダンもあったので、スカイラインがSUVのみになってしまうことはなさそうで安心したファンは少なくないだろう。

 若い人にはピンとこないかもしれないが、スカイラインは中高年の日本人にとって特別なクルマだ。そのスカイラインが、2021年6月に一部新聞で開発の中止が報じられた際には、星野朝子副社長が「そのような意思決定をした事実は一切ございません。日産はスカイラインをあきらめません」と異例なまでの反応を示した。

 開発の中止が報じられるのもわからなくない。スカイラインが売れていないのは事実だ。筆者の父も愛車としていた、「ケンメリ」と呼ばれる4代目のC110型は、1972~77年に国内でじつに67万台超を販売した。

 ところが近年は、年間で1万台に遠く及んでいない。寂しい限りだが、比較してどうこういう話でもないが、とにかく昔はすごかったと認識してもらえればよいかと思う。

 スカイラインが大きな転機を迎えたのは、R34からV35になったときだ。昔ながらの雰囲気を残したR34は売れ行きが芳しくなく、打ち切りに近い形で発売から3年半という短命に終わった。そのR34が、いまやGT-Rだけでなく普通のGT系でも、驚くほどの高い相場となっているのは皮肉な話だが……。

 V35は本来、スカイラインになる予定ではなかった。ところがR34の一件を受けて、日本ではスカイラインと名のることになった。世に出るやいなや、是か非かが大いに論じられたものだが、これこそが今回のインフィニティ・ビジョンQeの始祖となる、インフィニティG35である。

 続くV36は、V35のコンセプトを踏襲する形で世に出てきた。V35には否定的な声が大きかった日本でも、V36ではそれほどでもなく、スカイラインはこれでいくという方針をあらためて見て取れたように思う。

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