メインユーザーは都市部のドライバー
乗用車モデルはいずれも6サイズ展開で、国産も輸入車もほとんどすべてのモデルに対応できる。ちなみに日本の軽自動車や燃費重視の普通車など、トレッド面のとくに細い国産車用に、日本仕様モデルは小さい側の2サイズがやや狭く作られているそう。
いずれトレッド面が覆われてさえいれば、従来型のスノーチェーンより装着はごくごく簡単で手軽といえる。EVやPHEVのようにジャッキアップが難しいか、ほとんど不可能な車重であっても、少し車体を前後させるだけで履ける利便性、そしてスノーチェーンとして規制時も通用する使い勝手は見逃せない。
「クラシックとスーパーの違いは、耐久性やパフォーマンスもそうですが、価格面でも後者は+40~50%ほどしますので、それこそ雪道で乗られる頻度次第だと思います。スキーなど冬のレジャーで毎週末のように必要ならスーパー、都市部で雪に備えるだけであればクラシックでしょうね」。
雪に完全に覆われきらないパッチのような路面での走行にも、ある程度は耐えられるが、推奨はしないという。
「本社の実験ではドライ路面で40km/hで数十km走っても大丈夫だったという実証動画はありますので、通常の使い方なら問題ないと思います。やはり雪道を走る頻度によって選んでいただくのが一番で、メインユーザーは都市部のドライバーの方々が多いです。スタッドレスを春先まで履くような雪国ではまだまだですが、実際に脱出用に携帯されている方も少しずつ、浸透しています。それでもまだ、従来型のスノーチェーンほど確立されたプロダクトでないことは確かですから、今回のようにリアルでプロダクトに触れてもらう機会はいいですね」。
それでは春先まで油断なきよう、今からでも冬支度は遅くない!