これって……目がバグる! リバティウォークはコンパクトカーも熱かった【大阪オートメッセ2024】 (2/2ページ)

ロッソカーズとのコラボで生まれたアバルト595トリブートのコンプリート

 そして今年、もう一台、大きな注目を集めたコンパクトカーにしてリスペクトフルな一台が、山形のイタリア車カスタムのスペシャリスト、ロッソカーズとコラボして完成したアバルト595トリブートのコンプリートだ。

 エアロパーツの開発を手がけたアバス・ガレージの高橋代表いわく、「アバルトをオーバーフェンダー化して幅だけワイドになると、クルマが元々ファニーで丸っこいものですから、寸詰まりになっちゃうんです。そこで加藤さんと考えたコンセプトというのが、『F40トリブート』。フロントグリルからスポイラーにかけて、ほら自然に下に向かってスラントして、前に伸びているでしょう? 縦方向を伸ばしつつ、NASAダクトなどF40に通じるディティールを採り入れました。リヤウイングは立てることはせず、ノーマルを生かしたまま延ばしつつダブルウイングにしています。リヤディフューザーもF40風にして、リバティウォークさんの系譜に連なる、いいコラボになったと思っています」。

 つまり、自信作だ。エクステリア同様、インテリアも丹念に造り込まれ、MTのシフトスティックまわりはストレートカット仕様に換えられている。リンケージを収めるためコンソールの一部が切り欠かれ、シフト操作をするとリンケージが動いているのが見えるのも面白い。またバケットシート化によってヒップポイントが劇的に下げられ、ナルディに換えられたステアリングと相まって、より低い視線のスポーティなドライビングポジションがとれる。それでもイタリアンの常で手もとがやや遠いため、今回は装着が間に合わなかったがモモ仕様のピッチで、スポークが手元に近づけられたオリジナルステアリングも用意されている。

「パートナーの乗るセカンドカーがこれまではミニのクーパー系という方がけっこういらしたのですが、今後はEVになるとのことで、アバルトへ乗り換える人が少なくないです。もともと人気の高いクルマでしたが、手もとのオーダーがかなり積もっていまして、車種にもよりますがベース車両のある状態から約3カ月、難しい加工の要る車種やレストアも必要になる旧車であれば6カ月以上。お客さんに等しくお待ちいただいている状態ですね」。

 カスタム・コンプリートの裾野はコンパクトカーやイタリアン・ホットハッチをも巻き込んで、広がり続けているのだ!


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

-

愛車
アウディA6(C5世代)
趣味
ランニング
好きな有名人
コロッケ、サンシャイン池崎

新着情報