この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2024が開催されている
■電機メーカー、パイオニアがブースを出展
■パイオニア&カロッツェリアの現在地を確認した
いまパイオニアが取り組んでいるのは「オンライン化」
純正のインフォテイメントシステムって、ひとまずオールインワンだけど、使う頻度の高い機能がビミョーに深い階層にあったり、意外とかゆいところに手が届いていないもの。よく使うとか気に入っている機能がフィットしているかどうかは、やはりドライバー本人が吟味して選べるサードパーティのカーエレクトロニクス製品が相変わらず強かったりする。
日本でカーエレの雄といえば、もちろんパイオニアで、そのカーオーディオ&ナビゲーションのブランドであるカロッツェリアの名も広く知られている。パイオニア&カロッツェリアの現在地を確かめに大阪オートメッセ2024のブースを訪れてみた。
対応してくれた広報スタッフによると、いまパイオニアが取り組んでいるのは、家庭で常時インターネット接続によって実現したような利便性を、同じように常時接続がスタンダード化しつつある車内にも採り入れること。つまりオンライン化によって、カーライフがより楽しく快適になっていくことを提案するというのだ。
たとえばスピーカーでは昨年末より発売されている「アドベンチャーシリーズ」。従来のカーオーディオ用スピーカーというと、コアなマニア向けで黒系のハイエンド製品が多かったが、昨今はリモートやノマドワークなどキャンパーのスタイルも多様化し、アウトドアを楽しむだけに留まらなくなっている。自然に馴染みやすい優しいナチュラルカラーで、手軽にアドオンできるコンパクトな筐体でありながら、ツイーター/フルレンジスピーカー/サブウーファーという本格的な3点構成で、ハイレゾ音源にも対応している。クルマを拠点や基地にして過ごす時間を、より楽しめるシリーズなのだ。
もうひとつ、パイオニアらしいスマートな発想が際立つのが、音声ナビゲーションシステムの「NP-1」だ。これはAIを搭載した通信型オールインワンのナビで、通信によるクラウド環境さえあれば、どんなクルマでもスマートカーにできるシステムだ。目的地の検索からルート情報の案内まで、すべて音声で実行できつつ、前方/後方視界のドライブレコーダーをも兼ね、車載ナビやディスプレイオーディオと併用することもできる。
また、録画した画像は、記録メディアだけでなくサーバーにも自動的に保存されるため、安心度も高い。そもそも本体の価格に1年分の通信費は含まれ、2年目以降は1年毎更新だが、2年分もしくは3年分の通信費をまとめて3万9800円という、お得なプランのキャンペーンを3月いっぱいまで展開している。実際の購入者は、後付けのナビで雰囲気を壊したくないが賢い車載ナビが欲しいという、旧車や古い輸入車のオーナーも少なくないそうだ。
そして、大阪オートメッセ2024のブースでの最注目ポイントは、「じつはウチとしては、久々に設定した聴き比べコーナーなんですよ」と広報氏が胸を張る、パワードサブウーファー×3基が切り替えられるコーナー。上から14cm径の「TS-WX140DA」、30cm径「TS-WX300TA」、30cm×2の「TS-WX1220AH」を、目の前で切り替えられるのだ。
小型機のキレのいい重低音と、大型機の骨にまで沁みる重低音を、いい環境で聞き比べられるまたとないチャンスゆえ、ブースの奥まで踏み込んでみよう!