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子どもが体験することで安全を推進! JAFの取り組みには大阪の交通の課題と将来が詰まっていた【大阪オートメッセ2024】

子どもが体験することで安全を推進! JAFの取り組みには大阪の交通の課題と将来が詰まっていた【大阪オートメッセ2024】

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2024が開催中

■JAF関西支部のブースが賑わっている

■子どもも楽しめる体験型のプログラムが充実

大阪や関西の自動車交通のカイゼンを提案

 今回の大阪オートメッセ2024では、さまざまなブースで体験型の出展プログラムが盛り上がりを見せていて、なかでも子ども連れの親子で賑わっていたのがJAF関西支部のブース。おもに子どもが楽しめる体験を通じて、地元・大阪や関西の自動車交通のカイゼンを提案しているのだ。

 ひとつは、「子ども安全免許証」。タッチパネルを操作してひとつひとつクイズに答えることで、交通安全を親子で学びつつ、最後に顔写真と簡単な入力をして、その場で本物そっくりの免許証を発行してくれる。子ども向けとはいえ効果は絶大で、家の外で交通ルールを守ることの大事さをまずは知ってもらえるという。

 ふたつ目は「思いやりティ ドライブ」と「お絵描きロードサービス~未来のレッカー車を描こう」という、組み合わせ提案。子どもたちには未来のロードサービス車両に使われて欲しいデザインを塗り絵を通じて考えてもらう。いついつまでが締切でいつから採用、という公募でこそないが、子どもたちの集中力はやはり凄くて周囲のざわめきをヨソに、次々に塗り絵を完成させていた。

 その間に大人たちには、信号機のない横断歩道で止まらないクルマが大阪ではまだ75%近く、全国平均の45%よりかなり低いことを解説。道行くすべてのクルマがすべての交通参加者を思いやることに賛同してくれたら、署名ではなく非本名・非フルネーム記入で「賛同」の意を登録してもらい、思いやりティステッカーを進呈する。

「来年は大阪万博2025がありますでしょ? 会場に行くまでの交通インフラの整備や、開会中の渋滞や、出動要請の増加など、ロードサービスする側としては色々と想定外の出来事が考えられます。レッカー車を最適な地点で待機させるなどの対策も練っていますが、それだけじゃ追いつかないんです。やはり大阪のドライバー、交通参加者全体の意識を、いま以上に他人を思いやる安全な方向へと変えていってもらうことが肝心なんですね」と、会員事業課課長の野田准也氏は述べる。

 ほかにもシートベルトの効果と大切さを知ってもらうための車両、シートベルトコンビンサーがかなりの人気を呼んでいた。徐行程度でも、速度Gの加わった条件での衝突の激しさが再現できる。身長100cm以上なら子どもでも乗り込みOKで、140cmに満たなければジュニアシートに座っての体験が可能となっている。

 また、すでにJAF会員なら、デジタル会員証を提示すれば、レッカー車量のペーパークラフトならぬ薄いプラスチック板の組立ミニカーがもらえる。交通安全や安全運転はいつも同じことを唱えているわけではなく、大きな招聘イベントや時代、新しい世代の子供たちに応じてアップデートされているので、耳を傾けつつ体験してみたらきっと新しい発見があるはずだ。

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