郷土愛を示すもよし! ドレスアップに使うもよし! 図柄入りナンバーの種類が続々と拡大中 (1/2ページ)

愛着増すこと間違いなし! 図柄入りナンバーとは

 クルマを公道で乗る上で欠かせないアイテムが存在する。それはナンバープレートだ。

 クルマを購入した際に装着するもので、車格によって数字が異なったり、お金を追加で支払うと希望ナンバーとして数字を選べることでもお馴染みだ。よくある例として、夫婦の結婚記念日であったり自身の誕生日、クルマの型番にしたりするのが定番。

  

 そんなナンバープレートだが、じつは2017年にある変化が起きている。それが、「図柄入りナンバープレート(デザインナンバープレート)」の誕生だ。当時登場したのは、日本で開催されることになったラグビーワールドカップを記念したモノ。このあとに、東京オリンピック・パラリンピック開催を記念したオリンピックナンバーが登場。バスやタクシー、教習車などにも積極的に採用されたことから、見たことがある人も多いのではないだろうか。

 ちなみに現在はどちらも交付は終了しており、現在選ぶことができるのは、47都道府県の花をモチーフとした全国版図柄入りナンバープレートと、赤い水玉模様がオシャレな大阪・関西万博開催を記念したデザインプレートである。

 前者は昨年WEB CARTOP編集部にて発行から装着までをリポートしており、交通タイムス社の社用車として、現在も使われている。社員からも、明るいボディカラーのクルマにマッチしていることで、「可愛らしい」と好評だ。

 このほかにも、各地域を象徴した図柄を採用した「地方版図柄入りナンバープレート」も発行されており、現在はなんと68種類も存在する! これは、全国に存在するナンバープレートの約半数に匹敵する数で、続々と種類が増えている。なお、2025年には「十勝」・「日光」・「江戸川」・「安曇野」・「南信州」の5地域でもご当地ナンバーが追加される予定となっており、デザインも順次決めているところなので、こちらの続報にも期待したい。

 現在の最新版は、第3弾として10地域が追加されており、発行は令和5年10月23日からスタートしている。図柄も、それぞれの地域の特徴や名産、景色などを取り入れたデザインとなっているのが特徴で、愛着が湧くこと間違いなしだ。

 秋田犬をモチーフとした「秋田県」、とちおとめといったいちごの名産地を全面に押し出した「栃木県」、各所にお花見スポットをもつ桜と、世界的に有名な電波塔である東京タワーをセットにした「東京都」、カープ女子などでもお馴染みのセ・リーグの人気プロ野球チームの「広島カープ」とコラボした「広島」などなど、多彩なラインアップが光る。

なかでも今回注目なのが5都県にできた「各都道府県全域で選べる図柄」というカテゴリーだ。通常、ナンバープレートは使用者が居住するエリアの運輸支局のナンバーしか装着できない。たとえると、東京都千代田区に住んでいるオーナーが、「八王子のナンバーが格好いいから八王子にしたい!」、「生まれは埼玉県の熊谷市だから熊谷ナンバーにしたい!」となっても、支局外の図柄入りナンバーはもちろん、通常のナンバーも管轄外のモノはつけることができないのだ。

 しかし、今回設定された「秋田県」「栃木県」「群馬県」「東京都」「沖縄県」はその都県に住んでいれば取得可能! 画像で東京都は「品川」となっているが、「練馬」や「八王子」でも同じ図柄を装着できるのだ! この制度を待ち望んでいた人も多いのではないだろうか。

 ナンバープレートは目立つ場所に装着されることから宣伝効果も高いので、さりげなく自身の居住するエリアを宣伝できる、セルフ”観光大使”的なキャラクターも愛車に与えてくれる。地元に愛着がある人には是非オススメしたいアイテムだ。

 実際、「見た瞬間ビビッと来たので、このナンバーを生かしたレース車両を作りたいとデザイナーにすぐにお願いしました!」という声もレーシングドライバーから直接聞いたことがある。こういった使い方を応用すれば、会社の営業車やタクシーなどにも利用できるかもしれない。楽しみ方は無限大だ。

 では、そんな全国各所の図柄入りナンバーだが、どうやって発行するのだろうか? 次のページでその方法を少し解説しよう。


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