HKSはレーシングシミュレーターをまるごと搭載!
「トムス・レクサスLM」のカスタマイズコンセプトは、変化しない本質を大切にしつつ新しいものを取り込む「不易流行」。ショーファーカーとして後席の大切な住人をもてなすべく、組子細工のオーバーヘッドコンソールと、オリエンタルカーペット社製の絨毯、日本伝統の柄を印刷したシート表皮を装着し、アームレストパネルを白で塗装。サイドステップにステンレスパネルとイルミネーションを追加している。
足まわりにはトムスの鍛造アルミホイール「TWF05」(20インチ)とブレーキシステム「トムス×ブレンボ」を装着するものの、「ローダウンでサスペンションストロークが減少するのは後席の乗り心地が最重視されるこのクルマでは好ましくない」との判断から、車高調などは未装着。外観も純正「ソニックアゲート」のボディカラーをベースとして、上部にゴールドのラッピングを施工するのみと、至って控えめだ。
トムスではこのLMをコンプリートカーとして、ベース車両にプラス800万〜1000万円で販売すべく開発しており、webページ(https://completecar.tomsracing.co.jp/automesse2024/list/lexus-lm/form/)で予約受付中。ベース車自体の入手が困難な状況ではあるものの、より特別なLMを手に入れるまたとないチャンスなのかもしれない。
HKSの「レクサスLM e-ドライビングコンセプト」は、ショーファーカーとしての特別感を一段と高めるブリッツとトムスのアプローチとは対極にあるといっていい。というのも、プロ仕様のレーシングシミュレーター「DRiVE-X」が、その後席にまるごと搭載されているからだ!
だが、そんなレーシーそのものの空間に一変した後席も、フロアには木目パネル、ルーフには調光機能付きダウンライトが追加されており、少なからず質感が高められている。
足もとはタイヤ・ホイールをインチアップのうえ、電子制御ダンパーを活かすべく「HKSハイトダウンスプリング」と、HKS独自チューニングの追加用「パフォーマンスダンパー」を装着。これらは市販化に向けて開発が進められているそうなので、発売を期待して待ちたい。
この特別すぎる3台のレクサスLM、同時に見比べられるのは、今回のオートメッセが最初で最後かも……?