2リッターターボエンジンを搭載!
1991年1月のマイナーチェンジではフロントフェイスがダミーグリルを備えたデザインから滑らかなデザインに一新されただけでなく、シルビアと同じく搭載エンジンを2リッターのSE20DET型に換装されているが、車名はそのまま180SXが使用されている。
兄弟車のシルビアは1993年10月にS14型にフルモデルチェンジを果たすが、180SXは従来型のまま生産を継続。S14型はボディが大型化して3ナンバーサイズになったことで、5ナンバーサイズの180SXが生き残ることとなった。
残った180SXは1996年8月に再びマイナーチェンジを実施し、エクステリアデザインを変更。とくにテールランプはスカイラインを思わせる丸型4灯とし、大型リヤスポイラーを設定するなど、よりスポーティな装いを纏うことになった。
また、搭載エンジンに新たにNAエンジンのSR20DE型を追加。なお、ターボモデルはシルビアがモデルチェンジのタイミングで220馬力にパワーアップしているが、180SXは205馬力のままだった。
そして1999年1月にシルビアがS15型にフルモデルチェンジを実施し、再び5ナンバーサイズに戻ると、役目を終えた180SXはS14型シルビアとともに終売となっている。
余談ではあるが、前述の通りS13型のシルビアと兄弟車関係であったため、フロントマスクをシルビアのものに変更した「シルエイティ」と呼ばれる改造も存在し、1998年には愛知のチューニングショップが日産系のディーラーに製作委託をした新車のシルエイティも販売された。
シルエイティの名前は自然発生的に生まれたものだったが、商標は日産自動車が保有しており、前述の新車のシルエイティは日産の許諾を受けて販売されたモデルとなっていた。