5ターボ化されたキックスに410ブル化したキューブ! 学生のカスタムは自由度がケタ違い【大阪オートメッセ2024】 (2/2ページ)

すでに発表されていた2台も完成度が高い!

 また、すでに披露されていたが、エルグランドベースのエルグランドグラシアと、キューブベースのSETO(セト)もとても完成度が高く、来場者を驚かせていた。

 エルグランドグラシアは「新型エルグランドがあったらこんな風になるんじゃないか」と学生たちがイメージしたものを具現化した。フロントは日産の最新SUVであるエクストレイルのフェイスを移植し、リヤはBEVモデルのアリアの灯火類が取り付けられている。

 インテリアもこだわっていて「現行車をイメージするならステアリングも新しくないと!」ということで、現行ノートのステアリングが流用されているのだ。また、近年はオフロード系がトレンドになっているということで、若干のリフトアップとオフロードテイストの強いタイヤ&ホイールを装着しているのもポイントだ。

 SETO(セト)は「現代にパイクカーがあったらこんな感じなんじゃないかな?」と学生たちがイメージしたものを形にした。キューブをベースに410ブルーバードのデザインテイストを落とし込んでいる。単純にフロントフェイスとリヤの灯火類を流用するだけでなく、フェンダーラインにもこだわっているあたり芸が細かい。

 旧車をモチーフにしているとなると丸目の灯火ラインをそのまま使いそうだが、丸目のなかに横に光る灯火類を用いている。より動物の瞳感が増していてカワイイ雰囲気を引き立てている。このヘッドライトはバイク用のパーツを流用しているとのことで、そんな自由な流用も学生らしいポイントと言える。

 年々カスタマイズカーの完成度のレベルが上がってきていると感じる日産自動車大学校。正直このままコンプリートカーを販売してほしいという声があってもおかしくなさそうだ。彼らが自由な発想で作り上げるカスタマイズカーに今後も期待していきたい。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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