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日本車は2台がランクイン! 世界で累計もっとも売れたクルマのTOP5が意外なラインアップだった (1/2ページ)

日本車は2台がランクイン! 世界で累計もっとも売れたクルマのTOP5が意外なラインアップだった

この記事をまとめると

■イタリアのサイトで「世界でもっとも売れているクルマTOP5」という記事が上がっていた

■上位5台の車種を改めて累計販売台数とともに精査してみた

■1位は同一車種名で累計5000万台以上も売れるほどのシェアを獲得している

よくわからない海外サイトの順位はホント? 調べてみた

 過日。ヒマなのでネットでさまざまなクルマ記事をツラツラ見ていたところ、とあるサイトにて「世界でもっとも売れているクルマTOP5」という記事に巡りあった。

 ヒマなので中身を読んでみたところ、記事によれば、これまでに世界で販売されたクルマの累計販売台数トップ5は「1位:トヨタ・カローラ(5040万人のドライバーを獲得)、2位:フォードFシリーズ(4010万台を販売)、3位:フォルクスワーゲン・ゴルフ(3600万台)、4位:フォルクスワーゲン・パサート(3100万台以上を販売)、5位:ホンダ・シビック(2750万台を突破)」なんだとか。

「へ~」と思った筆者だったが、よく見るとその記事には若干微妙な部分もある。どうやらイタリアの会社が作っているサイトを日本語に翻訳しているようなのだが、そもそもの日本語がところどころ怪しいこともあり、記事に明記されている各車の累計販売台数が正しいものなのか、いまひとつわからないのだ。

 ということで、各自動車メーカーが公式に発表した情報に基づいて改めて当該のランキングを精査しつつ、それぞれのクルマについて、ちょっとしたことを考えてみることにしよう。

累計販売台数5位:ホンダ・シビック(2700万台以上)

 筆者がたまたま見つけたサイトでは「2750万台」といい切っていたが(そもそも何年何月時点で2750万台なのかも不明瞭なのだが)、ホンダ自身が、シビック50周年となった2022年7月に「CIVICは歴代シリーズ累計のグローバル販売台数2700万台以上と、世界中で沢山の方々に愛され続けています(原文ママ)」といっているので、「2750万台を突破」というのはおおむね正しいのだろう。

 日本では2023年に1万3258台しか売れなかったシビックだが、グローバルでは年間38万台ぐらいのペースでよ~く売れている、車名どおり市民の(=civic)良き足である。

 現在の日本は不景気と円安のせいで「324万600円~のシビックのどこが『市民の足』なんじゃ! 車名を変えろ!」みたいなことになっているが、それはシビックとホンダが悪いのではなく、経済成長を実現させられなかった日本国の為政者が悪いのである。

累計販売台数4位:フォルクスワーゲン・パサート(3000万台以上)

 これも日本市場では「売れている」とは言い難いDセグメントのセダン/ステーションワゴンだが、グローバルでは昔もいまも堅調に売れており、フォルクスワーゲンは、2020年3月の時点で「Passat(パサート)は、1973年の誕生以来、全世界で累計3000万台以上の販売台数を誇るフォルクスワーゲンのロングセラーモデルです(原文ママ)」といっている。その後、世界で1年ごとに30万台ぐらい売れたと仮定すると、筆者が読んだ記事に書かれていた「3100万台以上」というのはおおむね正しいのかも。疑ってすみませんでした。

 ちなみにPassat(パサート)とはドイツ語で「貿易風」のこと。昔のフォルクスワーゲンは風とか流れ系のネーミングがなぜか好きで、ゴルフは「Golf Strom(ゴルフシュトローム)=ドイツ語で言うメキシコ湾流」から取った車名だし、シロッコは「サハラ砂漠に吹く熱風」でしたな。

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