誰でも教官になれるわけではない!
教習指導員・技能検定員には年齢制限がある
指定自動車教習所で運転の指導をする教習指導員、運転の試験をする試験官の技能検定員には、年齢制限があるのを知っていますか?
道路交通法第99条には、指定自動車教習所に関連する内容が明記されています。そのなかに教習指導員や技能検定員に関することも規定されており、「次のいずれにも該当しない者」のなかに年齢制限に関する記載を見つけることができます。
条文に定められている年齢制限は次のとおりです。
・教習指導員:21歳未満の者
・技能検定員:25歳未満の者
つまり、教習指導員は21歳以上、技能検定員は25歳以上でなければならないのです。もし、18歳で免許を取得してすぐに教習所に就職し、教習指導員になろうとしても法律により資格を取得することはできません。
当時は勘違いしていた!? 方向変換のルール
教習の課程にある「方向変換」は駐車ではありません。あくまでも方向を変えて出ることが目的です。
そのため、コの字型のスペースに対してクルマを綺麗に停めたり、ぶつかる直前までバックしたりする必要はありません。
シチュエーションとしては、道を進んでいったら行き止まりになってしまい、行き止まり手前の空きスペースで方向を変えて来た道を戻るというイメージです。
ちなみに、運転の試験でも方向を変えて出ることができればクリアとなります。
指導員や検定員は安全運転のプロ
指導員や検定員は、公安委員会の審査に合格したり、国家公安委員会が指定する課程を修了したりしなければ「資格者証(国家資格)」の交付を受けることができません。そのため、安全運転のプロといっても過言ではないでしょう。
また、周囲のクルマの動きを見るだけでドライバーが何をしているのか、どんなことを考えているのかわかることもあります。さらに、指導員や検定員のなかには、人を見るだけで性格や運転の特徴を見極めることができる人もいます。
このように、運転技術だけでなく、周囲の観察力が高いのも教習指導員や技能検定員の特徴です。
公安委員会に認められている指定自動車教習所の指導員・検定員
指定自動車教習所の指導員や検定員は、国に認められた運転の指導者です。そのため、指導員や検定員は、高い運転技術(安全運転に関する運転技術)が必要なだけでなく、人を見る目も必要となります。