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2大スーパーカーブランド「フェラーリ」&「ランボルギーニ」! 特徴的な車名はどうやって付けられた? (1/2ページ)

2大スーパーカーブランド「フェラーリ」&「ランボルギーニ」! 特徴的な車名はどうやって付けられた?

この記事をまとめると

フェラーリやランボルギーニの車名にはじつはかなりのこだわりが込められている

■フェラーリはエンジンの気筒数や排気量、出力の数値が使われていた

ランボルギーニは闘牛の名前に出力などの数値が付随していた

かつてのフェラーリはクルマの仕様を表現する数字が多かった

 もはやフェラーリやランボルギーニに関するウンチクでマウントがとれる時代は去ったかと思われますが、やっぱり「もしものために!」知っておいたほうがいいことは少なからずあります。たとえば、車名にまつわるエトセトラ。フェラーリの場合は1気筒当たりの容量とかなんとか、ランボは牛から名前をいただいているなど、なんとなくは頭に残っているかと。ですが、まとめあげると厚手の1冊ができあがってしまうので、ざっくり&ほんのりと振り返ってみましょう。

 まずは法則性がありそうなフェラーリですが、1970年代まではどうにか法則性みたいなものがうかがえます。F1レースから始めた彼らは12気筒エンジンがほとんどでしたから、上述のとおり1気筒当たりの排気量で車名を決めていたのです。たとえば1948年の125F1は125cc×12気筒=1500cc(正確には1496cc)のF1、同じく1948年のスポーツカー166MMは166cc×12気筒=1992ccといった具合。

 また、1952年には500F2というフォーミュラがあって、500×12で6リッターかいな! と思いきや、重たい12気筒では不利があるとF2レース向けに投入した4気筒で、じつのところ2リッター。のちの750モンツァ(3リッター)や625LM(2.5リッター)も4気筒の法則が使われています。

 1950~60年代、ルマンやスポーツカーレースにもエントリーするようになると、車名というよりタイプ名を使うことも増えてきます。すると、排気量の法則でなくエンジンの型式番号、すなわち118や121LMなんてのが登場してじつにややこしいのですが、これはエンジンを設計したランプレーディ博士に敬意を払ったものと覚えておくといいでしょう。ただし、現在のフェラーリは118LMを376Sと呼んでいます。それまでの1気筒当たりの排気量という数字ではなく、3.7リッターの6気筒という、これまたフェラーリ独特のルールを適用しています。

 このルールでもっとも有名なモデルはディーノ206GT、あるいは246GTでしょう。2リッター、または2.4リッターのV6エンジンを表し、1957年のF2で156F2、つまり1.5リッターのV6という先例があります。また、1970年に登場したF1の312Bは、3リッターの12気筒、ついでにいうと末尾のBは後の512BBなどでおなじみのボクサーユニット(180°V12)のイニシャル。

 ただし、365GTB/4(いわゆるデイトナ)でもわかるとおり、Bはボクサーのみならず、ベルリネッタを表す場合もあるのでややこしいのです。ちなみに、/4は4バルブを表し、これまたQV(クワトロバルボーレ)という同じく4バルブを表すものと混在していることも要注意でしょう。さらに、5バルブエンジンとなったF355は3.5リッター5バルブに基づくなど、近年のネーミングはより自由度が増しています(笑)。

 なお、最近はルッソとかTdF(ツール・ド・フランス)、あるいはFXXやローマといったネーミングも登場しています。歴史上のエポックメイキングなモデルや、フェラーリにゆかりある地名など、もはや排気量やエンジンにまつわる法則は通用しないかと。

 夢も希望もないようですが、フェラーリといえども差別化の難しい世の中になった、よりマーケティングを重視した車名になった、という背に腹は代えられない事情にほかなりません。

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