この記事をまとめると
■最近のクルマは車種ごとのキャラクターが明確になりつつある
■ひと昔前のクルマは、どっちつかずとも言える中途半端なグレードが多く存在した
■名車の影に隠れた少しガッカリなモデルたちを紹介する
名車の影に隠れた残念モデル
最近は車種ごとのキャラクターが明確になってきたからか、同一車種でまったく性格の異なるグレードが用意されることも少なくなったが、過去にはひとつの車種に実用グレードからスポーツグレードまで、さまざまなものが用意されていた。
そんな数多くのグレードのなかにはどっちつかずの微妙なグレードも存在しており、そういったグレードは販売面でもイマイチだったりした。今回はそんなどっちつかずなグレードを独断と偏見でピックアップしたい。
スバル・インプレッサ S-GT
現在はスポーツ仕様はWRXに譲り、スポーティかつ実用的なハッチバックモデルとなったインプレッサだが、WRX登場以前はインプレッサと言えばラリーのベース車ともいえるほど、スポーツ色の強いモデルとされていた。
そんなインプレッサの3代目に設定された「S-GT」は、2リッターのEJ20ターボエンジンを搭載しフルタイム4WDの駆動方式を持つモデルだったが、5ナンバーサイズのナローボディに最高出力は250馬力、トランスミッションも5速MTと4速ATと、スポーツ色がないわけではないが、ホッテストモデルとは言い難いスペックとなっていた。
もちろんホッテストモデルのWRX STIは遅れて登場しているため、速さを求めるユーザーはそちらを購入するし、実用的なハッチバックが欲しい人は安価な1.5リッターモデルを購入したため、非常に中途半端な存在となってしまった。