クルマ自体は名車なんだけどこれは流石に……中途半端で人気激薄だった謎グレード3選 (2/2ページ)

とにかく中途半端すぎた!

トヨタ・マークII/チェイサー ツアラーS

 FRレイアウトと280馬力を発生させる2.5リッターターボエンジン、そして5速MTの設定があることで、ドリフト走行を楽しむユーザーから愛され続けている100系マークII3兄弟のツアラーVグレード。しかし、その下に2.5リッターのNAエンジンを搭載した「ツアラーS」というグレードが存在していた。

 こちらのグレードにはMTの設定もなく、自動車税的にも不利な2.5リッターエンジンということで、なんとも中途半端な仕様となっていた。じつはツアラー系にはエントリーグレードとして、2リッターエンジンを搭載した「ツアラー」というグレードが存在しており、スポーティな装いが欲しければ維持費の安いこちらを購入した方が実際オトクだった。

 そもそもいまでこそツアラーVが人気であるものの、新車当時のメインストリームはラグジュアリー系のグランデ/アバンテ系だったため、ツアラーSはもっとも中途半端な仕様となってしまっていたのだ。

日産スカイライン GT-V

 最後の直列6気筒エンジンを搭載したスカイラインとして、未だに高い人気を誇るR34型は、トップのGT-Rが君臨していることはご存じのとおりだが、通常モデルのターボも当時の自主規制値いっぱいの280馬力を達成し、4ドアセダンも選択できるなど、GT-Rとは異なる魅力を放っていた。

 そんなR34のセダンに1999年2月に追加されたのが、「GT-V」というグレードで、これはビスカスLSDや電動スーパーハイキャスなどターボモデルと同じ足まわりを持ち、200馬力を発生するRB25DE型のNAエンジンを搭載したものだった。

※画像はターボモデルのGT-X

 ある意味かなりツウ好みの仕様ではあったが、30万円ほど追加すれば+80馬力のターボモデルが狙える価格であり、普通にセダンモデルが欲しいだけの人は2リッターモデルが200万円ちょっとで購入できたので、販売面では決して成功したとはいえないモデルとなってしまった。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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