この記事をまとめると
■クルマにはさまざまな便利機能が追加され続けている
■たまにそんな便利機能のなかにも実際使うと「不便」な機能が存在している
■まだまだ機械の精度がよくないケースや、もはや不要な機能が残っていたりする
便利そうに見えるも「おせっかい!」と感じる装備たち
サービスやモノ、食事、さらにはサッカーのサポーターがゴミ拾いをして帰る姿まで、世界中から称賛されることの多い「おもてなし」の国、ニッポン。その国で生まれ育っていると、いろいろとお世話を焼いてもらうことが当たり前に感じてしまうものかもしれないですね。
日本車はもちろん、輸入車にもさまざまなおもてなし装備がついていますが、さすがに日本人としても「ここまではいらないのでは?」と思うような、やややりすぎ感のある装備もあるものです。
ひとつめは、ジェスチャーコントロール。BMWの3シリーズなどに搭載された機能で、定められた指の動きを車両側が認識し、操作ができるというもの。たとえば、コントロール・ディスプレイに向かって人差し指を右回転させると、オーディオのボリュームがアップ、左に回転させるとダウン。人差し指を前後方向に動かすと、かかってきた電話に出ることができます。ほかにも、音楽をスキップしたり、電話の着信拒否をしたりと、スイッチなどにタッチすることなく操作が可能となっています。
これはルームミラーの付け根あたりに設置された3Dカメラでドライバーの指の動きを読み取っているのですが、自分の好みの機能を割り当てることもできます。学習機能があるので、使い込むほどに自然な操作になっていくとのことなのですが、じつは最初の1時間くらい、指を動かしてもなんの操作も起動させることができなかった人もいます。指の位置や向きが悪いのかなと、何度もやり直しているうちにバカらしくなってきてしまったとか。
これができるようになったら、確かに便利だし同乗者を驚かせることができるだろうな、というのはわかります。スイッチや画面を指で触れると指紋などがついて汚くなるから、それも防げるだろうなと思います。まぁ、でも、なくてもいいような……?
ふたつめは、地球環境のためにプラスチックの使用を減らす動きがあるなか、マイボトルなどを使う人も増えていますが、日本ではまだまだペットボトルで飲み物を飲むことが多いですね。とくに車内では、出先でも手軽に買えるし軽いし種類が豊富ということで、ペットボトル飲料は重宝します。でも、運転中に飲む場合には、いちいちキャップを開けるのが面倒だし大変。ということで、過去には軽自動車でも登場し、最近では新型シエンタに装備されている、ペットボトルのキャップを置く小さなトレイ。
たしかにキャップを開けたあと、適当な置き場所がないと手に持ったまま飲むか、そこらへんにポイっと置くといつの間にか無くしてしまったり、落としてしまったりしてけっこうストレスなんですよね。
でもこのトレイがあれば、キャップを置いたままにできてノンストレス。地味にものすごいおもてなし装備だなと思います。ただ、マイボトル派の人にはあまり響かないかもしれませんね……。