この記事をまとめると
■不正認証が発覚したダイハツの中古車価格や買取価格への影響を考察
■「需要があるのに生産されていない」ということで価格が上がっている車種もある
■不正があったことを理由に買取価格を下げる業者もいる可能性があるので要注意だ
ダイハツの中古車はいまならお得?
昨年末に明るみとなったダイハツの認証申請での不正行為は100件を超えるものとなり、全車種の出荷停止とグランマックス/タウンエース/ボンゴのトラックにおいては、型式認証取消という重い判断が下されるに至っている。
現在使用中のダイハツ車においては、直ちに使用を中止する必要はないとアナウンスされているが、ユーザーのなかには「不正があったクルマに乗っていたくない」という声が出るなど、混乱が生じているのはご存じのとおりだ。
そんなダイハツ車だけに、中古車の相場もさぞかし混乱していると考える人も多いと思うが、実際のところはどうなのだろうか?
多くの人はさぞかし大暴落していると考えているようで、ネットでは「コペンが安くなったら欲しい」というような声も見られるが、実際のところはほとんど影響がないというのが実のところ。
それどころか、むしろ新車が出荷停止となったことで、趣味性の高いコペンやアトレー、ビジネスユーザーの多いハイゼットなどは、中古車で購入するしか方法がなくなってしまったことでジワジワと価格が上昇中となっているほどなのである。
中古車というのは需要と供給のバランスによって価格が付けられているので、需要が高いのに供給が止まっていれば価格が上がるのは当然のこと。受注が殺到して受注停止となっているランドクルーザー300やシビックタイプRが新車価格を超える価格で取引されているのと同じなのだ。
そのため、買い取り価格も需要が高いモデルであれば、それに見合った価格が付けられるため、ダイハツ車だからといって買い取り価格が下がるということはないと言える。
ただ、なかにはユーザーが知らないと思って「ダイハツ車は不正があったから……」と低い買い取り価格を提示してくる業者がいないとも限らないので、車両を売却する際は複数の買い取り店をまわってみることをオススメしたい。
ただし、これはあくまで現在での話であり、今後、万が一さらなる不正が明るみとなったり、大幅なリコールが必要となったりした場合はこの限りではないため、今後の動向には注力したいところである。