故障や乗客トラブルの場合も「回送」となる
トラブルが起きたとき
タクシーもクルマという機械であるため、車両にトラブルが発生することがあります。もちろん、トラブルや不具合がないよう、乗車前に点検はしているものの、クルマという機械である以上、さまざまなトラブルはつきものです。万が一、車両に関するトラブルが発生したときは、「回送」に切り替えて帰庫してクルマを乗り換えることがあります。
また、乗客トラブルがあったために「回送」にすることもあります。たとえば、泥酔した乗客が車内で失態してしまったときは、次のお客様を乗せるわけにはいきません。このようなときは「回送」に切り替え、帰庫してクルマを乗り換えたり、車内掃除をしたりします。
タクシーの回送にはさまざまな理由がある
タクシーが「回送」にするのは、帰庫するとき、休憩しているとき、トラブルが起きたときなど、何らかの理由があるため「回送」にしています。そのため、「回送」で走っているタクシーを見たときは、無理に呼び止めたり、「回送」から「空車」に切り替えるよう急かしたりしないほうがよいでしょう。
また、近年ではタクシー配車アプリが普及したことも影響し、「回送」だけでなく「迎車」を見かけることも増えてきました。もちろん、「迎車」となっているタクシーを呼び止めて乗車することはできません。
もし、タクシーを頻繁に利用するようであれば、街なかで「空車」のタクシーを探すより、タクシー配車アプリを利用した方がよいでしょう。アプリでタクシーを配車すれば、確実に乗車できるだけでなく、タクシーを探す手間を省くことができます。また、乗務員も街なかを走って乗客を探すより、アプリで配車された方が確実に乗客を乗せられるため、効率よく乗務できるというメリットがあります。
タクシーに乗りたいという乗客の要望と空車状態を少なくしたい乗務員の要望を同時に実現するタクシー配車アプリを有効に活用すれば、「迎車」や「回送」になっているタクシーを呼び止めることもなくなるでしょう。