観光客にとっては恐怖でしかない! 巷で言われる「ご当地交通ルール」は基本的に道交法違反 (2/2ページ)

全国統一のルールを守ろう

岡山ルール

 JAFの実施したアンケート調査で、右左折の際、ウインカーを出さないクルマがもっとも多い都道府県に輝いた「岡山県」。岡山では右左折、車線変更をするクルマが、ウインカーを出すことはあまり期待できない……。また、信号機のない横断歩道での一時停止率も、岡山県が全国ワースト1位になっている。

播磨道交法

 兵庫県の姫路ナンバー、とくに播磨地域で目立つマナーの悪さの総称。その特徴は、

・交差点では、先に入ったクルマが優先。右折時、対向車が直進してきても待たない
・自転車や歩行者も、クルマが通らなければ、赤信号でも渡り出す
・信号が青になったとき、すぐに走り出さないとクラクションを鳴らされる
・ウインカーを出さない

 といったところ。他地域のドライバーからは、「姫路ナンバーは怖い」と評されることが多い……。

阿波の黄走り

 徳島県では、黄色信号になると、むしろスピード上げて通過する傾向がある。これが「阿波の黄走り」。黄色信号で下手に止まると、後ろからクラクションを鳴らされることも!

山梨ルール

 最後は山梨ルール。山梨県では、対向車の有無にかかわらず、減速なしで右折をする開始する、右折優先の風潮がある。ほかにも、横断歩道でも止まらない、暗くなってもライトを点けない、といったことも山梨ルール。

 これらのローカルルールは、どれも基本的に道路交通法違反。地域ごとの事情はあるのかもしれないが、事故防止のためにも、全国統一のルールを守るよう、各地で啓蒙活動を続けてもらいたい。同時に、旅行者などは地域特性を理解したうえで、十分に気をつけてドライブしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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