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エンジンで発電するならそのままエンジンで走ったほうが効率いいんじゃない!? シリーズハイブリッドはなぜエコなのか? (2/2ページ)

エンジンで発電するならそのままエンジンで走ったほうが効率いいんじゃない!? シリーズハイブリッドはなぜエコなのか?

この記事をまとめると

■シリーズハイブリッドはエンジンで発電した電力を使ってモーターを駆動して走る方式

■シリーズハイブリッドがガソリン車よりも燃費が良くなる理由を解説

■パラレルハイブリッド方式とは異なりシリーズハイブリッドは回生を積極的に活用することができる

日産e-POWERや三菱PHEVはシリーズハイブリッド

 シリーズハイブリッドはエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動して走るハイブリッド方式だ。日産自動車のe-POWERが代表的で、ほかにも、三菱自動車工業のプラグインハイブリッドなどがこの方式を基本的に利用している。

 ガソリンエンジンの熱効率が40%近いともいわれるなか、同様のエンジンを使いながら、なぜ、モーター駆動すると燃費がよいのか?

 理由は、いくらガソリンエンジンの熱効率が高まっても、走行で使うすべての回転数で効率が高いわけではないからだ。

 エンジンがまわりはじめの低い回転では燃費が悪い。また、高回転でまわしても燃費が悪い。それがエンジンの宿命だ。そういうエンジンで、もっとも効率が高く、燃費がよいとわれるのは、およそ毎分2000回転当たりの領域である。常にこの回転を使うのであれば、熱効率が高くなったとされるガソリンエンジンも、有効な手段になる。

 しかし、それでは日常的に満足する加速は得にくい。たとえ変速機を使っても、その回転にとどめ続けるのは厳しい。

 そうしたなか、CVTと呼ばれるベルト式無段変速機は、加速に対し自由にエンジン回転数を調整できるので、燃費のよい変速機といわれる。無段変速なら、毎分2000回転当たりを使い続けながら加速させることができるからだ。

 前置きが長くなったが……シリーズハイブリッドは、そのもっとも効率の良いエンジン回転で発電し、それによって得た電力で、効率が90%以上といわれるモーター駆動をすることで、燃費がよくなるのだ。

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