南米でやっても中東でやっても「ダカールラリー」ってナゼ? 日本人も日本車も大活躍する超有名ラリーの謎 (2/2ページ)

日本人も日本のマシンも大活躍!

 日本車、日本人のダカールラリーでの活躍はめざましく、1985年に三菱ワークスのパジェロがワンツーフィニッシュ。1997年に篠塚建次郎が総合優勝。増岡浩が2002年・2003年に総合優勝したほか、菅原義正のトラック部門での活躍が有名(2019年に引退するまでに最多出場36回の記録を達成)。

 トヨタも1995年からランドクルーザーでT2カテゴリー(市販車部門)に参戦。昨年、市販車部門の10連覇を成し遂げている。

 バイクでは、ホンダが1986年から1989年まで4連覇を果たしたり、ヤマハも1998年までのパリダカ19年間で9勝を記録。実質上ワンメイク状態のクアッド部門では、ヤマハ・ラプターが2023年まで15連覇を達成。

 1990年代初頭の日本では、ワークスチームからプライベートまで、プロドライバーからアマチュア、タレントまでがダカールラリーに出場し、大会の模様をTV放映したり、CMに活用したりと、一種の「パリダカブーム」が巻き起こった。

 そんな日本人に馴染みの深いダカールラリー。今年は1月5日から1月19日の日程で、合計778人がサウジアラビアの荒野を駆け抜けた。

 今回の総走行距離は7891kmで、2輪 / クアッド / 4輪 / チャレンジャー / SSV / トラック / ミッション1000 (水素燃料車などのプロトタイプ)/ クラシック(過去のダカールラリーに出走したビンテージ車両の部門)の8部門で競われた。

 そして、先日終了した第46回ダカールラリーの勝者は、カルロス・サインツが操るアウディが、4輪では初の総合優勝、2輪ではホンダのマシンを操るリッキー・ブラベックが勝利を掴んだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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