鉄チンが当たり前だったトラックにアルミホイールの波がきた! 乗用車とは比較にならないメリットが存在する (2/2ページ)

さまざまなブランドからトラック用のアルミホイールが登場

 とはいえ、最近はさまざまなブランドからトラック用のアルミホイールが発売され、価格もずいぶん安くなってきた。大型トラック用のスチールホイールは1本あたり約35kgあるが、アルミホイールの場合は約20kgと4割以上も軽くなる。10輪の大型トラックでは150kgも車体を軽量化できるのだ。

 車重が軽くなればその分だけ荷物を搭載することができる。また、ブレーキの冷却にも貢献できる。とくに大型トラックの場合はドラムブレーキが多いので、連続してブレーキを使用した場合、ブレーキドラムが過熱してフェードしたり、火災に至る可能性もある。アルミホイールであれば、ドラムから熱を奪っていくので比較的フェードしにくくなる。

 ただし、スチールホイールにもコスト以外のメリットがある。スチールホイール大手のトピー工業によれば、乗用車の場合、16インチ以下であれば、通常のアルミホイールよりもスチールホイールのほうが軽量に作れるそうだ。

 また、アルミホイールもスチールホイールもリサイクル性には優れるが、アルミのほうがリサイクルに電力を多く消費する。

 徐々に普及率を高めているトラック用アルミホイール。今後はディッシュタイプ以外にもディスクデザインのバリエーションが増える可能性もある。

 ディスクブレーキが普及していけば、ディスクに最適化したホイールデザインなども登場するかもしれない。


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