この記事をまとめると
■日本独自の文化として知られる「デコトラ」
■「●●丸」、「●●観光」という愛称がつけられていることが多い
■これらの由来について詳しく解説する
デコトラでよく目にする「●●丸」
日本独自の文化として知られる「デコトラ」。きっと、ほとんどの人が派手にデコレーションされたトラックと遭遇した経験をお持ちのことだろう。荒れ狂う怒涛や虎、龍などの絵を描いていたり、数多くの電飾パーツで飾られたデコトラは、1970年代から今日に至るまで広く浸透しているジャパニーズカルチャーである。
デコトラとは、いわばオーナーの分身のような存在。現在では趣味で楽しむ人も増えているが、その原点とは日本列島を駆け回っていた長距離ドライバーたちに由来する。一日の大半をトラックとともに過ごしていた彼らは、愛機を綺麗に飾り立てて可愛がっていたのだ。職人が仕事道具を大切にメンテナンスするのと同じように、トラック乗りたちも相棒となるトラックに情熱を注いで飾っているのである。
そんなデコトラには、愛称がつけられているものが多いというのはご存知だろうか。名文句などを記したアンドン(看板灯)と呼ばれる電飾パーツに、自身がトラックに名付けた愛称を掲げているのだ。それもまた、可愛がっているからこそ。そして、なぜか「●●丸」という船のような愛称がつけられていることが多いのである。では、その理由とは? その部分について、解説していこう。