各メーカーは電動タイプの開発にも注力
メンテナンス性は、人件費や労務改善に有効だ。ミニショベルはエンジンまわりだけではなく、油圧系などのメンテナンスも必要になる。それを一度にできるように、エンジンまわりのカバーが工具フリーで、大きく開く構造になっているものが多い。また、機械内部保護のために、カバーには丈夫な素材を使用するなど、故障を起こりにくくする工夫もある。
そして、建機で忘れてはいけないのが環境性に関する特徴だ。ミニショベルは住宅地で使用されることも多いので、排気ガスだけではなく騒音・振動なども抑えなければならない。そのために、所管官庁や業界団体が厳しい基準を設けており、それをクリアさせるべく排気システムの開発・防振や防音の対策が行われている。
近年では電動タイプの開発にも、メーカー各社が力を入れている。すでにいくつかの試作機が出ており、コマツからは市販車も登場した。
リチウムイオン電池を使用し、急速充電にも対応。ただ、フル充電からの稼働時間は2~6時間程度であるなど、まだまだ課題も少なからず残っているという。さらなる進化が期待されている。