トラッカーは「車載ナビ」より「トラック用ナビアプリ」利用者多数! ただのナビじゃない「ならでは」の機能とは (2/2ページ)

「口コミ」による情報提供も!

 とくにトラックドライバーの間で重宝されているのが、休息可能なスペースの表示機能。周知のとおり、トラックの運行には「一定時間走行したら休息をしなければならない(430休憩:連続して4時間走ったら30分の休息をとる)」などといった厳しい決まりがある。

 トラックドライバーはこれを遵守した無理のない運行スケジュールを立てるのだが、実際の走行は渋滞などがあってスケジュール通りにはいかない。急遽予定を変更して休憩をとらなければならないこともあるのだ。そんなときにも、このナビが強い味方になってくれる。

 そして、最近注目を集めているのが「口コミ」機能だ。たとえば、サービスエリア&パーキングエリア/トラックステーション/道の駅/コンビニ/レストラン(ドライブイン)といったスポットについて、トラックドライバー自らがアプリに投稿できるというもの。その施設のお勧めや感想が素直に述べられているだけではなく、投稿者が登録しているトラックの車両サイズも表示される。これがあればどのスポットに向かえばよいか、自分のトラックはそこに入場・停車が可能なのかということもわかる。

 アプリの「口コミ」といえば、飲食予約サイトのものやショッピングサイトのものが有名だが、これら一部には以前から信憑性に疑問が投げかけられていた。いたずら半分の投稿や、何らかの利権がらみによる投稿があるといわれているからだろう。しかし、トラックドライバーは孤独ななかで、皆が頑張っているといった連帯感を強く持っている。ゆえに、少しでも仲間の役に立ちたいという思いがあって、「口コミ」の信憑性が高いのだ。

 このほかにも、グループ内の自車位置表示・目的地到着予定時間共有・走行軌跡記録などといった業務対応が可能なタイプも出てきており、利用分野がどんどん広がってきている。さらに、これらの機能にもそれぞれ「口コミ」が可能になって事務所やトラックドライバー同士で、コミュニケーションができるようになるかもしれない。

 トラック用カーナビが、今後どのように進化していくのか楽しみである。


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