トラッカーは「車載ナビ」より「トラック用ナビアプリ」利用者多数! ただのナビじゃない「ならでは」の機能とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■トラックのカーナビ事情について解説

■トラックの装備としてはそれほど普及していない

■スマホのナビアプリを使っているドライバーが多い

車両寸法を考慮した道案内をしてくれる

 いうまでもなく、トラックドライバーは運転のプロ。一般ドライバーに比べて、道路やその沿線の情報に精通していることは間違いない。しかし、道路はつねに各所で工事が実施され、拡幅・車線増設・開通・規制などが頻繁に行われているし、沿線の状況も目まぐるしく変化する。これらすべてを正確に把握するのは、いくらプロでも難しいといえよう。

 そんな悩みを解決するべく登場したのがカーナビで、いまやほとんどのクルマに搭載されている。だが、意外なことにトラックには装備としてそれほど普及していない。その理由は、「車両の特殊性(車両寸法が大きい・24V仕様車がある……など)により、コスト(購入する側としては機器本体や取り付けの費用、メーカー側としてはトラック仕様ナビの開発費用)がかかるから」ということらしい。

 ところが、スマホのナビアプリが登場して問題は一挙に解決した。デバイスがスマホなので新たなイニシャルコストがかからず、アプリはサブスク方式でもランニングコストが低く抑えられる。データはクラウド方式なので、つねに最新の情報が手に入れられるのだ。そして、トラックドライバーにとってなによりありがたいのは、トラック仕様のアプリが増えていることである。

 トラック仕様のナビアプリが持つ特徴は、設定している車両寸法などに対応して道順・駐車場などをナビゲーションすることだ。たとえば、道路の幅員だけではなく交差点の角度を考慮して、車両の転回が可能か否かということを判断して案内する。

 また、安全運行支援として、走行予定ルートの幅員・高さなどの制限や曲がりにくい角度の情報を、事前にアイコンや音声で知らせる機能といったものもあるのだ。


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