仕事車を飾る理由って何? 所有トラックが「デコトラ」な運送会社を直撃した (1/2ページ)

この記事をまとめると

■商用車として働くトラックが飾り上げられていることがある

■「仕事車」と呼ばれる、好き者には尊い存在だ

■仕事で使うトラックを飾る理由を三栄急送に聞いた

「三栄スタイル」と認知されている

 国内の物流輸送を支えるトラック。趣味でトラックを自分好みに自由に飾るデコトラに対して、商用車として働くトラックをコンプライアンスの厳しい昨今、綺麗に飾り上げたトラックは「仕事車」と呼称される、好き者には尊い存在だ。改造車に逆風が吹く時代に敢えてカスタマイズ費用に数百万以上費やしたトラックを所有するのか? その真意をアートカンパニーと呼ばれる輸送会社に直撃してみた。

 取材に応じてくれたのは、首都圏から離れること約700km。本州最北端青森県の黒石市を本拠地とする三栄急送。青森県という土地柄、津軽リンゴやニンニクなどの青果物が有名だ。また、小泊や岩屋、尻屋などの漁港ではイカが、そして大間や竜飛、今別、三厩で水揚げされるマグロなどの水産物など、県内の特産品を全国の市場へと配送している。所有するトラックの台数は50台を超え、地元黒石市を代表する輸送会社でありながらも、パイプアートを駆使したユーロスタイル的な飾りに、ペイントワークをあしらった独特のカスタム手法は「三栄スタイル」とデコトラファンに認知されている日本を代表するアートカンパニーの1社だ。

 50台を超える規模を誇る輸送会社が、なぜ改造車に厳しいご時勢に敢えてトラックに飾りを施すのか、その真意を佐藤秀長会長に聞いてみた。


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