やっぱり私らって……ヘン!? 一般人からすると「かなりおかしな」クルマ好きの日常5つ (2/2ページ)

憧れのクルマなら無理してでも手に入れる!

欲しいクルマの純正品や取り付けたい部品を買う

 ステアリング、シート、ホイール、エンブレム……などなど。いつか欲しいクルマを手に入れたときのために……というほのかな「未来予想図」を思い描き、純正品やアフターメーカーの部品を手に入れ、「来るべき日のために」準備に余念がないといった経験はありませんか? 筆者自身、「いつか自分の愛車にこのベルトを装着しよう」と決めて10代の頃に衝動買いした4点式シートベルト。ずっと押し入れのなかで眠り続け、ようやく日の目を見たのは26年後のことでした。いまでは絶版品となり、ネットオークションでもめったに出品されません。

 結果論ではありますが「あのとき、無理してでも手に入れてよかった」といまでも思います。まぁ、うまくいったのはこの例だけで、あとは見果てぬ夢で終わりましたが……。

欲しいクルマが売られているお店まで見に行く

 スマートフォンがあれば自宅で寝っ転がりながら簡単に欲しいクルマの売り物を検索できる時代。しかし、実車を見てみたいなら売り出されている販売店まで足を運ぶしかありません。冷やかしを承知で営業時間内に見に行くか(衝動買い厳禁ですが)、なかなかその勇気が持てない場合、深夜など営業時間外に足を運ぶことになります。

 目の前に欲しいクルマがあるのに手が届かないという辛い現実を見せつけられつつも、「頑張って手に入れよう」とモチベーションアップさせて帰路につきます。あ、くれぐれも眺めるのは通り沿いから。店内に侵入するとセンサーが反応して不審者扱いされてしまうので要注意です。

まとめ:周囲には滑稽に映っても本人は超本気だったりする

 周囲のクルマ好きで、憧れを現実にした人を見まわしてみてください。頭金0で120回(10年)ローンを組んででも手に入れたとか、小さい頃から貯めてきた貯金をすべてはたいて購入資金に充てたとか、前オーナーの元に通いつめてほぼ強奪に近い形で手に入れたとか……。それなりの割合で「ぶっ飛んだエピソード」があるはずです。そこまでの熱量がない人からすると滑稽にすら映りますが、当の本人は超本気だったりします。だからこそ、欲しいクルマが手に入ったわけです。

 もしもいま、本気で欲しいクルマがあって、手元に潤沢な資金がないとしても……。諦めなければ案外チャンスがめぐってきます。思い続けている欲しいクルマ、そして憧れのクルマがある場合、遅かれ早かれ「本当に覚悟があるのか?」を試される時期がやってきます。そのチャンスをモノにできるかが運命の別れ道でもあります。

 裏を返せば、多少なりとも他人からすれば、多少なりとも無茶や無謀なことをしないと本当に欲しいクルマは手に入らないのかもしれません。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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