メルセデスが本気出したらこうなった! 1mの水深すら走れる「ゲレンデ4×4スクエアード」が狂気の域!! (2/2ページ)

なんと渡河深度は1m!!

 さて、全高アップと同時に、最低地上高も当然ながら上がっていて、460mmとノーマルの235mmから倍増! すなわち、アプローチ/デパーチャーアングルが51.6度/43.8度というもはやウニモグにほど近いもの。ちなみに、ホイールベースが短い分、6×6よりもこのスペックは上まわっています。そして、渡河深度はなんと1000mmを誇り、ちょっとした水陸両用車と呼んでも差し支えないでしょう。なんちゃってシュノーケルをつけてるクロカン車が蒼ざめる性能ではありますね。

 こうしたスペックに貢献しているのが、6×6でも採用されたポータルアクスルと呼ばれるリダクションハブを用いたシステム。これによって、デフやドライブシャフトは高い位置に置きながら、タイヤだけ下げたポジションが作れるのです。むろん、6×6同様に各輪2本のダンパーが備えられ、うち1本はアクティブダンパーを採用。普段使いの乗り心地にも貢献しているのです。

 実車はその迫力に目を奪われがちですが、拡幅されたオーバーフェンダーはすべてカーボン製で、リヤバンパーとは別に装備されたプロテクトバー、アンダーガードなど見る人が見れば「メルセデスベンツの本気度」がひしひしと伝わってくる出来栄え。

 ただし、全高が上がったぶんだけ乗り降りはハシゴなしでは辛いほどだそうです。とりわけ、カッコつけて飛び降りたりすると、年寄りなんかは骨にヒビが入りかねない高さです(笑)。それでも、6×6に比べて実用性は格段にアップしていると言わざるを得ません。

 普段使いはもちろん、山岳救助だって出かけられそうなG550 4×4²、すでに完売となって久しいモデルですが、見つけたら即買いをオススメ! あ、その際はカーボンのオーバーフェンダーが傷んでいないかチェックをお忘れなく。なにしろ、1枚で軽自動車1台分というお値段ですから。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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