えっ、セダンが存在したの? 的なモデルも
日産パルサーセダン VZ-R
日産パルサーといえば、WRCにも挑戦したGTI-Rを擁する4代目が知られるところだが、その次の5代目モデル時代にもマイナーチェンジのタイミングでホットなグレードが追加されていた。それが1.6リッターながら175馬力の高出力を実現したSR16VE型エンジンを搭載した「VZ-R」というグレードだ。
VZ-Rはハッチバックモデルに設定されていたことは知られるところだが、じつは4ドアセダンにも設定がなされており、前述のカローラ/スプリンターと同じ時期に高回転高出力なエンジンを搭載したセダンが存在していたということになるワケだ。
ただ、出力こそパルサーのほうが上まわっていたが、トランスミッションはパルサーが5速となっており、どちらを選ぶかは好みが分かれるところとなっていた。
ホンダ・インテグラタイプRセダン
NSXに続くタイプR第2弾として1995年10月に登場したインテグラタイプRは、1.8リッターながら200馬力を誇るエンジンとFFながらシャープな回頭性を誇るハンドリングマシンとして高い評価を集めた1台だ。
そんなインテグラタイプRは3ドアハッチバックのイメージが強いかもしれないが、じつはベースとなったインテグラ同様、3ドアハッチバックのほか4ドアハードトップモデルも用意されており、ドアの分だけ50kgほど車重はアップしていたものの、3ドア同等の切れ味を持つハンドリングを誇っていた。
ただし、やはりほとんどのユーザーは3ドアモデルを購入していたようで、中古車としても非常に希少な状態となっているが、3ドアほど手荒に扱われたものが少ないため、じつは狙い目の1台といえるかもしれない。