この記事をまとめると
■最近のMT車はクラッチを踏まないとセルモーターがまわらないものが多い
■MT車は1速やバックギヤにギヤを入れて駐車している場合も多くセルがまわらないようになっている
■昔はサイドブレーキの効きが甘く坂道などでは動いてしまう場合があり駐車時には1速やバックギヤに入れるのが普通であった
MT車ならではの安全機能のひとつ
クルマの進化でしみじみと思うのが、サイドブレーキがよく効くようになったということ。地味な部分とはいえ、手で引くタイプか足踏み式しかなかったのが、電気式まで登場してスイッチひとつで簡単に効かせたり、解除したりできるのはまさに夢のようだ。
それに関連して、以前に聞かれて驚いたのが「なぜMT車はクラッチを踏まないとエンジンを始動させられないのか」ということ。AT車のように、乗ったらブレーキは踏むにしてもそのままキーをオンにすればいいのでは、というのが理由らしい。
確かに最近のMT車はクラッチを踏まないとスターターがまわらないようになっている。逆に昔のMT車にはこの機能がなくて、ブレーキすら踏まなくても始動ができただけに、大きな変更ではある。
理由は、MT車の場合、駐車する際にニュートラルにしてサイドブレーキ(パーキングブレーキ)だけで止めておくと、レバーの引きが甘くて動き出すことがあったからだ。そんなことあるのか? と思うかもしれないが、実際、坂道に止めておいて、クルマが動き出してビックリというのはごく稀に発生していて、知り合いで体験したという人がひとりぐらいはいる確率だった。