昭和オヤジの心を鷲づかみ! 学生が作った「スーパーシルエット+西部警察」が魔改造にもほどがあった【TAS2024】 (2/2ページ)

ロケットランチャーまで装着!

 この大胆に張り出したボディはFRPで作られたものです。ベース車両の形状を考えながら、うまくスーパーシルエット・マシンの箱形フェンダーを造形しています。これは単なるハリボテではなく、いちおう、実走行が可能な強度を確保して製作しているとのことです。

 ちなみに片側で75mm広げていそうで運転しづらそうだなんて要らぬ心配が浮かびますが、全幅は1920mmで、意外にも公道走行は支障無さそうな幅に収まっています。

 500mmは前に張り出しているのではないかと思われるフロントスポイラーは、まずウレタンフォームを使っておおまかに造形したのち、型を取ってFRPで成形しているそうで、中空構造にしてできるだけ軽量に作ってあるようです。

 そのスーパーシルエットをベースにして、ルーフの上には高速機動隊タイプのウイング型のパトライトを装備しています。さらにはその前部に小型の「ロケットランチャー」まで装着。さすがに弾は出ませんが、西部警察好きなら「おっ!」と注目するポイントを押さえています。

 超ワイドフェンダーに収まるホイールは、「SSRプロフェッサーMESH」の10.5J/12.5Jという極太サイズです。

 展示状態は車高がベタ下げですが、じつはエアサスを装備していて、フロントスポイラーが外せるそうなので、運搬の際も支障が無いという妙な使い勝手の良さを備えていて面白いです。

 そして内装に目をやると、「マシンX」さながらに、助手席が操作用のコンソールパネルへと作り替えられていました。

 モニターはデモ画面が流されていましたが、レーダーやマップ表示にすると雰囲気はバッチリです。その脇には無線が備えられていたり、純正のエアコン操作パネルが移植されていたりと、かなり細かいところまでこだわりが見えます。

 この車両、搬入のその日まで細かい仕上げ作業をしていたそうで、その点からも妥協をできるだけしたくなかったのだろうなというのが想像できます。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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