この背の高いランチア・デルタにルノー5ターボは!? ジムニーベースのびっくり車両4選【TAS2024】 (2/2ページ)

「AMG G63」のオマージュは驚きの再現度!

エアロオーバー G62Sシエラ用エアロパーツ

 こちらはメルセデスベンツの人気車両「AMG G63(ゲレンデヴァーゲン)」のオマージュ車です。

 製作したのはこのジャンルのパイオニアとも言われている「エアロオーバー」で、パッと見ベース車の「ジムニー」よりも「G63」の印象のほうが強く感じるくらいの再現度です。その点がウケて、ジムニーファンだけでなく、欧州車寄りのクルマ好きの心も捉えてヒットしている模様。

 グリルとヘッドライトがその車種を印象づける重要な要素ですが、ヘッドライトはそのまま残し、グリルをメッキタイプに換えただけ、しかもメルセデスベンツの象徴である「スリーポインテッドスター」のエンブレムにも頼らず、ジムニー純正のエンブレムを使いながらこの再現度は秀逸です。

 しっかり「G63」を意識して造形されたバンパーと、さり気なく「らしさ」を演出するボンネットのカバーが良い仕事をしています。

 リヤまわりは、ボディ同色のバンパーの造形と、テールランプのデザインでだいぶ「らしい」雰囲気になっていますが、カチッとしたデザインのスペアタイヤカバーが組み合わさることでかなり再現度が増しています。

 また、基本キットには含まれていないようですが、サイドモールも「らしさ」が増すアイテムですね。

 トドメは扁平タイヤを履かせた大径ホイールです。展示車は「KFW M-MOTION」製の18インチを装着していました。

 おそらく「スリーポインテッドスター」でオマージュが完成するのだと思いますが、それを実行するかの判断はオーナーに委ねられているのでしょう。

Spiegel Beyond JB74シエラ CODE01

 こちらのジムニーは、具体的にどの車種がモチーフというスタイルではありませんが、「シボレー・ブレイザー」や「ジープ・ワゴニア」、「フォード・ブロンコ」などの往年のアメリカンなテイストのSUVのイメージでまとめられた車両です。製作したのは埼玉の「Spiegel」。軽カーを中心に、足まわりや外装、内装パーツなど総合的に展開しているメーカーです。

 この「Beyond JB74シエラ CODE01」と名付けられたジムニーベースの車両は、1960〜70年代のアメリカのラグジュアリーなテイストを持ったSUVをイメージして製作したそうです。

 おもなパーツとしては、「Beyond JAPAN」ブランドのメッキが効いたフェイスグリルと、同じくメッキ仕上げされた「リベルテ」の 64/74 前後バンパー、それに「Corin」製の「オールド」カントリー」ホイールと「BFグッドリッチ」製オフロードタイヤを組み合わせて、オールドスクールな雰囲気に仕上げています。

 そしてもうひとつのポイントとなっているのがカラーリングでしょう。鮮やかなキャンディオレンジとクリームのツートンカラーが、絶妙に旧き良きアメリカンSUV「らしさ」にひと役買っています。

 カラーリングを除けば最小限の変更で、このオールドスクールな雰囲気に仕上げているのはお見事だと思います。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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