もう原型がわからないほどの魔改造! 学生が作った「農道最速の軽バン」がヤバい【TAS2024】 (2/2ページ)

中身は「フォーミュラ・スズキ隼」

 さらにこの車両は、ボディの真ん中から下の部分も切り詰め、車幅も25mmワイド化されているとのことなので、ボディだけでもかなりの手間を掛けて切った貼ったして仕上げていることが窺えます。

 その苦労の作のボディは、言わばカバーに過ぎません。中身はというと、スズキの誇る世界最速の市販車のうちの1台である「GSX1300ハヤブサ」のエンジンを使ったフォーミュラマシンである「フォーミュラ・スズキ隼」を使用しています。

 エンジンだけでも175馬力、レッドゾーンは1万1000回転というモンスターユニットで、そのユニットをスチールのパイプフレームに搭載してサーキット専用のフォーミュラパッケージに仕立てたのが「フォーミュラ・スズキ隼」というマシンです。

 そのマシンをベースにして、ボディに合わせてホイールベースを延長。サスペンションアーム類を加工してトレッドも延長してフィッティングしています。

 クッションのないアルミ製のボマーシートや、ムーンアイズ製のステアリング、そしてWORK製グッカーズHEMIというホットロッダー向けのホイールに履かせたフージャー製ドラッグスリックタイヤなど、アメリカのドラッグレースの方程式を押さえた方向性で、しっかりとしたキャラ作りが成功していますね。

 見る側としては「シートに収まるのに5分くらい掛かりそうだな」なんて余計なことを考えてしまいますが、実際にバーンナウトをしながら、超高回転のエンジンサウンドを響かせながらドラッグストリップを駆け抜けていく姿も見てみたいと思いました。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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