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昭和は遠くになりにけり……オヤジ世代の青春を彩った「カー用品」10選 (1/2ページ)

昭和は遠くになりにけり……オヤジ世代の青春を彩った「カー用品」10選

この記事をまとめると

■昭和のクルマには必須だったグッズを10個紹介

■いまでは当たり前の標準装備も昔は社外品に頼らないと手に入らなかった

■CDの売り上げがここ数年増えているのでカー用品もそうなる日が来るかもしれない!?

いまではすっかり日の目を見なくなったカー用品たち

 あれほど市場を席巻していたクルマにまつわるアイテム、そしてカーライフ……。最近はあまり見かけなくなったものも少なくありません。そんなかつてのお約束を集めてみました。

1)後付けCDプレーヤー

 1980年代後半、レコードから急速にCDへと置き換わったことを覚えているアラフィフ世代以上の方も多いはず。筆者がよく利用していたレンタルショップも、ある日突然、CDレンタルがメインとなり、困り果てた記憶があります。ケンウッドの「ROXY」を筆頭に、CDデッキ付きのミニコンポなんて夢のまた夢。CDラジカセを買うにしても一大決心という時代でした。

 当然、カーオーディオの世界もCDデッキは別格の存在。つまり高いわけです。そこで助手席の足もとにマウントアダプターを取り付け、ポータブルCDプレーヤーをドッキング! カセットデッキに専用アダプターを装填することでCDから流れる音楽を楽しんだものです。クルマの振動で音が飛ぶのはご愛敬。

2)グライコ

 正式名称はグラフィックイコライザー。いわゆる「グライコ」。センターコンソールの一等地(1DIN×2)をカーナビのモニターが占有する以前、ここに鎮座するのはCDデッキとグライコがお約束でした。ボタンひとつでメーカーやモデルごとに「スタジアム」「アリーナ」「チャーチ(教会)」など、好みの音色に変更できるモードが用意されていたりと、各周波数の特性を変えて音質調整ができるスグレモノ。

 そして、グライコの真骨頂といえば、音楽にあわせて周波数が踊るように動くグラフィック。夜のドライブで曲にあわせて動くグライコの表示に魅了されたものです。この波形の動きに憧れてグラフィックイコライザー付きのオーディオデッキを取り付けた人も多かったのではないでしょうか。

3)オリジナルカセットテープ

 ドライブする相手や目的などに応じて、オリジナルの選曲を詰め込んだカセットテープを編集したアラフィフ世代の人も多いはず。いかに無音の部分を減らし、ギリギリでオートリバースできるように選曲したり、テープA面はアップテンポの曲、B面はムーディな曲など、デートの場面を想像しながら選曲したり……。大変だったけど、その分、いろいろな思い出がつまっていていまだに捨てられない……なんてこともあるとか。

 こだわりの選曲がつまったカセットテープが伸びてしまったり、デッキに絡んで使えなくなってしまうとえらくへこんだものです……。いまや音楽を聴くのもサブスクリプションが当たり前の時代。とにかく手軽に、便利になりました。あの苦労はなんだったんでしょうか。

4)社外カップホルダー

 エアコンの吹き出し口に2本の爪を差し込んで固定し、飲み物の置き場所を確保するだけでなく、エアコンの風を利用して夏は冷たく、冬は温かくできる革命的なカーアイテムといえばカップホルダー。当時の飲み物の容器はペットボトルではなく350mlを中心とした缶が主流だったので、カップホルダーのサイズもそれに合わせた規格でした。

 いまでこそ、多くの輸入車にも装備されているカップホルダー、かつては日本車といえども標準装備されているクルマは皆無で、買った飲み物をどこに置くかが悩みの種でした。そして、カップホルダー自体も進化を続けており、アフターマーケット品のなかにはスマートフォンとペットボトル両方をホールドできるアイテムや、500mlパックを置けるタイプなども存在するなど、多種多様です。

5)スキーキャリア

 スキーシーズンともなれば、ユーミンの曲をこれでもか! と集めたオリジナルテープとともに、THULE製のキャリアにスキーを固定し、いざスキー場へ。スキー場に伸びている冬場の高速道路はスキーキャリアを搭載したクルマであふれていたものです。それはスノーボードがブームになっても同じ。

 時は流れ、スキー板が短くなったことで車内に積み込めるサイズとなり、クルマでスキー場に向かう人も減ってしまいました。観光庁が発表したレジャー白書によると、1998年時点でのスキー&スノーボードの人口は1800万人。それが2015年の時点で740万人まで減少。現在はさらに少なくなっている可能性が高いと思われます。

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