いまどきは現金での直接取引はディーラー側も歓迎しない
もちろん、注文書を交わしたときに全額払い込んでも構わないし、どのように支払っていくかはあくまで個人の自由だが、納車されてから「あとから入金します」は通らないのが大原則なのは変わらない。契約時に全額現金にて払うなど、あまりにも金払いがいいと、いまどきは資金洗浄を疑われる可能性もあるともいえるだろう。
そのため、輸入車などでは現金での支払いを受け付けないところもあると聞いている。口座振り込みなどの記録が残る形での入金にして、資金洗浄を防ぐなど反社会的勢力との直接取り引きを予防しようとしているようである。残価設定ローンの普及が進んできた背景でも、ファイナンス会社での審査により、購入者のチェックができるという部分もあるのかもしれない。
商談が店頭での短期決戦(1回だけなど)となっている。昔のように何回も、しかもお客の自宅を訪問して商談していた時代では、セールススタッフ個々がお客の生活実態などを把握できたが、いまではそれはできないのでセールススタッフもいろいろと警戒しながら商談しているのも現状といえるだろう(世の中にはそれだけ悪い人が増えているのだ)。
セールススタッフや店側が「お金を、お金を(払ってくれ)」と尋常ではないノリで要求してきたら、まずは何かあると疑うことをおすすめする。