この記事をまとめると
■2025年に100周年を迎える日本相撲協会の新しいパレードカーがお披露目された
■新しいパレードカーはトヨタ・センチュリーをオープンカー化した世界に1台のオーダーメイド車両
■センチュリーのオープンカーは2024年1月28日の初場所優勝パレードでデビューする
元・白鵬の鶴のひと声でベース車をクラウンからセンチュリーに変更
2023年9月、日本が誇る最高峰のショーファーカーであるセンチュリーが新型となった。新たに登場したセンチュリーは、時代の要請に応じてSUVとなっていたのはご存じのとおり。そんな新型センチュリーの発表会では、「センチュリーはオーダーメイドが可能で世界に1台のクルマを作ることもできる」とトヨタの取締役・執行役員のサイモン・ハンフリーズ氏がプレゼンテーションを行い、その後ろのスクリーンには、一瞬オープンカー化された新型センチュリーが映し出されていた。
そして2024年1月13日、新型センチュリー発表会で映し出されたオープンカーの正体が判明した。このクルマこそ、日本相撲協会のために作られた新しいパレードカーだったのだ。
日本相撲協会は、2025年で100周年を迎える。それを記念するために製作されたのが新しいパレードカーであり、世界に1台しかないセンチュリーのオープンカーだ。じつはセンチュリーのパレードカー製作にはちょっとした裏話がある。もともとはクラウンでパレードカーを製作する予定でいたのを、宮城野親方(元横綱・白鵬)の「トヨタの最高のクルマ、センチュリーがいい」という鶴のひと声により、センチュリーで製作することになったのだいう。
車両の製作にあたっては、ハッチバック車からいかにしてオープンカーとするか、デザイン面でかなりのチャレンジがあったそう。また、後方に大柄な力士2名を乗せることを考慮し、後輪部分が沈み込まないようにサスペンションを繰り返し調整したという。
新しい日本相撲協会のパレードカーのお披露目に参加し、センチュリーのオープンカーを目にした芝田山親方(元横綱・大乃国)と宮城野親方の両名は、「もう一度廻しを締めたいくらい」「もう乗れないのが残念」とそれぞれ感想を述べた。そう、新型センチュリーのオープンカーは、2024年1月14日から始まった初場所の優勝力士を乗せ、1月28日の優勝パレードでデビューをする。
奇しくも日本相撲協会100周年の記念に製作されたパレードカーは、「1世紀=100年」という車名を持つセンチュリーとなったことに不思議な縁を感じずにはいられない。2024年1月28日の初場所千秋楽は、優勝力士だけでなく、優勝パレードでデビューするセンチュリーのオープンカーにも注目していただきたい。