この記事をまとめると
■最近のクルマはバッテリーが上がってしまうとエラーが出やすい
■あまり乗らない人は自宅などで常にバッテリーを充電しておくのがオススメだ
■コンセント経由で充電したりソーラーパネルを使って充電ができる機械が売っている
クルマのバッテリーはどう維持するべき?
バッテリーはクルマの要で、上がってしまうと始動すらできないし、AT車の場合は押しがけもできないので、上げないようにするのが大事だ。最近のクルマはバッテリーが上がってしまうとセキュリティのために、あちこちにエラーが出てしまうのも厄介。「新品バッテリーに交換すればOK」ではないのだ。
つまり、電気自動車でなくても、ほぼすべてのクルマが電気自動車的な側面を持っているといっても過言ではない。
乗らないことによるバッテリー上がり対策として、以前はバッテリーの端子を外したり、キルスイッチを付けてたりしたのだが、いまではこれもNG。端子を外してしまえば自然放電のスピードはかなり遅いので、対策としてはかなりレベルが高いのは事実ながら、復旧時によくトラブルが起こってしまうのだ。
そのほかの方法で、できるだけ上がらないようにする方法を考えてみたい。
通勤などに使っていない場合、乗るのは週イチどころか、月に1回ぐらいという人もいるだろう。そもそも最近のクルマはアイドリングストップや充電制御でバッテリーへの充電が不十分なこともあるし、カーナビや制御コンピュータなどの暗電流(スイッチを切っていても流れる電流)も多くなる傾向にあるので、状況としてはシビアだ。
簡単な防止策としては、用事がなくても週イチぐらいで30分ぐらい動かすというのがあるが、なんだか矛盾した感じだし、エコでもない。そうなると、バックアップ電源的なものを使うのがオススメだ。
まず、自宅ガレージでコンセントがある場合は、電源を取るタイプが使える。バッテリーと繋ぎっぱなしにしておくだけで、充電し続けてくれ、満充電になったら自動でオフ。一定以下になったらまた充電を再開するなど、充電制御を行なってくれるものがほとんどで、これなら過充電の心配もない。
ただ、月極駐車場のようにコンセントがない場合はどうすればいいか。
その場合はソーラー式を選ぶといいだろう。使い方はバッテリーに繋げて、ソーラーパネルが付いた本体は日当たりのいい場所に置いておくだけ。コードならドアに挟めるので車内に引き込んで、インパネの上に置いておくのもいいだろう。
ただ、電源要らずでとてもいいように思えるソーラー式には注意点があって、そもそものサイズが小さいため発電量が少ない上に、夜や天気が悪いと当然のことながら発電しないので、バッテリーが放電するスピードに追いつかないものが多い。
購入するときはできるだけ出力が大きいものを選ぶようにしたいが、いずれにしてもバッテリーが上がりきるまでの時間稼ぎ用で、たまに動かしてやるインターバルの延長として考えたほうがいいだろう。
ほとんど乗らないクルマはいずれにしても対策を立ててやらないと、バッテリーが上がりやすくなってしまうのは事実。バッテリーの価格もここのところ急騰しているだけに、いまついているものを大事にして寿命までしっかりと使い切るようにしたい。