世界一「ウィッシュ」が愛されてる!? 日本車だらけの台湾の定点観測結果が面白い (2/2ページ)

旧車に新型車に高級車までバラエティに富む台湾の日本車事情

 このような市場環境を持つ台湾最大の都市である台北の目抜き通りで2時間ほど通るクルマをウォッチしてみた。

 タクシーがほとんどとなるのだが、いまだにトヨタ・ウィッシュを数多く見かける。「世界でもっともウィッシュを愛する地域」ともいえる台湾は、かつて自家用仕様でもウィッシュを多数見かけることができたが、いまでもタクシー車両としてかなりの数が現役で活躍している。

 ウィッシュの現地生産が終わると、タクシー車両は一時的に日本での先代トヨタ・シエンタがタクシーとして大ブレイクしたのだが、筆者の私見としてはスライドドアに対する利用者のウケも良くなかったようで、いまではトヨタ・カローラクロスがタクシー車両の主流になろうとしている。

 もちろん、タクシーだけではなく一般ユースでもカローラクロスは人気の高いモデルとなっている。現行型はラインアップされていないが、先代トヨタ・アクアも頻繁に走っていた。

 カローラセダンは北米仕様ではなく、カローラアルティスと名乗るの一般仕様らしき車両もよく目にするが、その多くはライドシェアで使われているようであった。前述したように、東南アジアではラインアップされているのが珍しいカローラスポーツは、単にラインアップされているだけではなく、人気も高いようで頻繁に通りを走っていた。

 北米では日本車が特に多い南カリフォルニアでも10日ほどの滞在で1度ぐらいしか見かけなかったクラウン(クロスオーバー)だが、台北では2時間ほどのウォッチングで2回見ることができた。1台は一般ユーザー仕様だったが、もう1台はタクシー仕様であった。日本でも東京あたりでは、おもに個人タクシーとしてクラウンクロスオーバーを見かけるようになっている。

 レクサスブランドも好まれているようで、台北ではレクサスLM(新型がラインアップされているが街なかはまだまだ先代が多い)を多く見かける。RXも人気モデルのようでよく見かけることができた。LBXもタイなどより早く、すでにラインアップされている。

 トヨタが圧倒的販売シェアを持っているので、当然ながら街を走るクルマもトヨタ車が多いのだが、そのなかで、トヨタ車以外の日系モデルではホンダCR-V、同HR-V(ヴェゼル)、スズキ・ジムニー(シエラ)、日産アルティマを見かけることができた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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