この記事をまとめると
■東京オートサロン2024で日産はマーチのコンセプトカーを展示
■「MARCH patissier CONCEPT」は中古車カスタマイズの第2弾となる
■このクルマを担当したデザイン部の谷さんにお話を伺った
中古車カスタマイズの第2弾はマーチで
今年も3日間で23万人もの来場者を数えた東京オートサロン。いまでは多くのメーカーが出展していますが、カスタマイズカーの祭典としてモビリティショーとは異なる雰囲気を創り出しているのが特徴です。そんなメーカー系から気になるデザインのクルマについて、担当者に直撃インタビューを試みました。今回は日産ブースから「MARCH patissier CONCEPT」を直撃です。
昨年のオートサロンでキューブをベースに新しい中古車の価値を提案した日産ですが、今回の素材は同じコンパクトカーのマーチ。会場では同車を担当したグローバルデザイン部の谷さんに話を聞くことができました。では、さっそく企画の趣旨から伺ってみましょう。
「昨年のキューブ同様、今回も初めてクルマを購入する若年層をターゲットにしたのですが、そのなかでも『夢を追う若者』をあと押ししたいと考えました。まあ、夢といってもいろいろですけど、今回はスイーツが好き過ぎてパティシエを目指してしまった若者をイメージした企画ですね」。
──パティシエをモチーフにしたとき、マーチを選んだのはやはり丸く可愛いスタイリングから?
「そうですね、たとえばルーフに合わせたアーチ形状のキャリアを載せたり、グレーのラインで丸さを強調するなど、もともとのボディの特徴を最大限生かすことを考えました。それと、パティシエの仕事での使い勝手としてもこのサイズがいいだろうと……」。
──フロントではグリル周りを変更していますね。
「グリル内の茶色やホワイト、グリーンの素材はチョコレートをモチーフにしているんですけど、あまり表現が甘くなり過ぎないよう、ある程度キリッとさせたのがポイントです。今回は実際にモデルとなったパティシエさんがいらっしゃるのですが、こうした色使いにも意見をいただいているんですよ」。