試乗だけの場合でも誓約書と個人情報の提示が求められる
いまどきは、同じ資本の販売会社の新車ディーラーでは、周辺店舗で一定台数の展示車をシェアすることも多いとのこと。そのため、定期的にシェアしている店舗間で展示車の入れ換えを行っている。未登録の純粋な展示車というものはほとんどなく、登録してナンバープレートをつけた試乗車が展示車も兼ねるようになった。そうなると、とくに女性に多いようだが、「店内にクルマがあるのは汚い」と感じる人も多いらしく、屋外展示のみという店舗がほとんどとなっている。
ウェブサイト上でどの店舗にどんな試乗車があるかを調べることが可能なディーラーも多い。あるスポーティモデルでMTの試乗車を用意していたら、隣接県からも「なかなかこのモデルのMTの試乗車がない」として、試乗だけを希望する人が目立って来店したことがあるという話も聞いたことがある。
商談をしているなかで試乗となると、来店アンケートなどに住所や氏名を記入していることもあってかそのまま試乗できるが、試乗のみを希望する場合は、「誓約書」のへの必要事項の記入と、免許証のコピーを取る光景もよく目にするようになった。これも車両盗難防止を兼ねているように見える。
「世知辛い世の中になったなぁ」と感じる筆者はやっぱりオジサン世代なのだろうか。