この記事をまとめると
■東京オートサロン2024が開幕し、ブリヂストンがブースを出展
■ブリヂストンのブースでは「ENLITEN」と名付けられた商品設計基盤技術に注目
■さまざまなジャンルの製品や技術を展示
TAS2024のブリヂストンブースに注目!
タイヤメーカー最大手のブリヂストンのブースで何が発表されて何が展示されるのか、業界関係者だけでなく、一般の自動車好きも軒並み注目していることでしょう。
最初に言ってしまうと、今回のオートサロン2024の会場でブランニューの発表はありませんでした。
しかし、そこは天下のブリヂストンだけに、モータースポーツの先端技術からサステナブル性を捉えた製品まで、さまざまなジャンルのユーザーの要求に応える製品と技術の展示がおこなわれていました。
最注目は「ENLITEN」と名付けられた商品設計基盤技術
ひとくちにタイヤと言っても、用途によってその組成は異なります。ぜんぶ同じ黒いゴムでできているようで、たとえばモータースポーツに使われるゴム(コンパウンド)と、いまどきのエコ性能に特化したタイヤのゴムでは、まったく別物の素材といっていいほどに特性が違う製品となっています。さらには、世界では日本とは異なる特性が求められる場面も多くあります。
そんな多様化する需要にきめ細かく寄り添っていくためのカスタマイズ技術が、この「ENLITEN」とのこと。
今回のオートサロンのブースではその一環として、モータースポーツの現場での実証実験の例を展示していました。
「Bridgestone FIA eco Rally」という、ゼロエミッション車(EV、FCV)で一般ドライバーが数百キロを走破するラリー競技にて、ユーザーの声をフィードバックしたり、開催地域の発展にも貢献する目的で製作されたタイヤ「TURANZA 6 ECO-R」。
このタイヤは実用されるものではなく、モータースポーツで実験される「ENLITEN」のイメージを具現化したプロトモデルとのこと。大端かつ繊細なモールディングが未来の可能性を感じさせます。
これは、「Bridgestone World Solar Challenge」という、ソーラーカーで競われるエコ・レースに供給されるタイヤです。転がり抵抗の低減、耐摩耗性、軽量化を高めつつ、再生資源・再生可能資源比率63%を達成しているそうです。
「ENLITEN」技術が盛り込まれた初の市販タイヤ、新しい「REGNO」
ブリヂストンのコンフォート系フラッグシップの「REGNO」が「ENLITEN」技術の採用で新たに生まれ変わりました。
静粛性、乗り心地の良さ、ウェット性能、ハンドリング性能など、これまで評価が高かったトータルバランスのよさ。その各要素が「ENLITEN」技術により一段上に引き上げられました。それを「グレートバランス」というキャッチフレーズでアピールしています。
モータースポーツでの活躍の象徴、「SUPER GT」の優勝車両を展示
2013年の「SUPER GT」GT500クラスで総合優勝した「ZENT CERUMO SC430」です。
オートサロンらしい出展車両もありました。Mine’sのBNR34コンプリート車両です。
この車両が全盛期だった頃は、GT-RといえばPOTENZAというイメージがありました。
こちらは「ランボルギーニ・ウラカンSTO」です。STOはウラカンの公道レーシングバージョンで、POTENZAが純正採用されています。ランボルギーニで初めてピレリ以外のタイヤが採用されたクルマだそうです。